
- 三浦
- 「50年後にはもう、『ピンポーン』なんて言っても通じないでしょうね。ボタンを押したりすることなく、より感覚的に使えるようになっているというか…」
- 峰田
- 「そうですね。インターホン、その頃にはそう呼んでいるかはわかりませんが、家に入れたい人入れたくない人を自動で判断してくれるような、システムやロボットに移行していそうですよね」
- 伏屋
- 「技術的には十分に可能性があると思います。もし、そうなればインターホンはもう、ひとつの機能にすぎず、ひとつのデバイスに他のいろんな機能が集約されていくんじゃないでしょうか」
- 三浦
- 「私もそう思います。しかも、その機能のひとつひとつが、現代の技術をはるかに凌ぐものになっているでしょうね」
近年の技術の進歩には目覚しいものがあります。ここ10年だけ見ても、すっかり暮らしは変わりました。では、50年先は…? 語り合ったのは、現在会社の中核を担う40代のメンバー。技術的には、データの容量も速度もほぼ無限と言ってもいいほどにやりとりができるようになっているはずの未来。そこにインターホンを、そしてアイホンという会社を置いたとき、どんなことが起きそうか。思いを馳せたとき、インターホンの本質やアイホンらしさが見えてきました。

三浦 勇吾
YUUGO MIURA
商品企画課 マーケティング企画課 課長
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ネットワークを通じてつながることで、よりリアルなコミュニケーションに近づいていく。
インターホンの代名詞といえば「ピンポーン」という音や動作ですが、50年後にはもうないでしょうね。あらゆるモノがネットワークでつながることで、誰かが家に近づいてくるだけで、もしくは訪問者の意思を脳波として検知して、それをきっかけに通知が飛ぶような。そんなシステムになっているのではないでしょうか。
今は絵を画面で見て音をマイクで拾ってという動作ですが、3Dホログラム技術がさらに発展して訪問者が目の前に現れて、視覚や聴覚だけでなく、よりリアルなコミュニケーションをとることができたり、感情までもデータとして残して、必要なときに取り出せるだけでなく、その情報も解析して何かに活用できたりしたら面白いですね。
どんなカタチになっているかは想像の域を出ませんが、アイホンはどこまでいってもお客様ありき。どんなことで困っていて、どんなことを欲していて。そこに訴求し続けることに変わりはありません。それは、時代とともに移り変わるものですし、究極を言えばお客様一人ひとりによって、求めるコミュニケーションは違うもの。それを理解し、どこまでも寄り添っていくことが大切なのではないでしょうか。

峰田 哲朗
TETSUROU MINEDA
営業推進部 医療・介護市場担当 担当課長
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セキュリティ強化による壁を、コミュニケーションでクリアしていく。
50年後に、インターホンが今の姿を残しているかはわかりませんが、セキュリティ機能は残っていくのではと考えています。しかし、セキュリティを強化すればするほど、操作が煩雑になり、本当は排除したくない、つまり家に入れたい人も入りづらくなってしまいます。そこをどうコミュニケーションでクリアしていくかが、ひとつのポイントになるのではないでしょうか。
たとえば、それは人工知能の活用かもしれません。通していい人と、ダメな人。たとえば前科のある人や不審な行動をとっている人を感知して、通す通さないの判断ができるとおもしろいかもしれませんね。さらに、その情報を別のインターホンとも共有することで、新たな価値を生むこともできるかもしれません。
インターホンは、ある意味ほどよい距離感のあるコミュニケーション。つながりすぎることなく、つながりたいときにだけつながることができる。最終的な価値判断をするのはお客様ですが、ひとつの可能性としてはありだと思います。

伏屋 友樹雄
YUKIO FUSEYA
商品開発部 商品開発チーム 主事
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住宅そのものがAIになっていて、インターホンはその機能のひとつ?
「技術の進化によってできることが増えていく」という観点で50年後を考えると、ハードウェアは精度とか速度が上がってきていて、いろんなインターフェースをもったハードウェアが集約されていくはず。それをつかってどんなサービスを提供していくのか。
たとえばインターホンなら、家の中と外にある。そこで得られるデータをネットワークを介して収集し、生活に役立つ情報に加工して配信したりとか。家そのものがAIになっていて、おそらくインターホンはその機能のひとつとして役割を担っているのではないでしょうか。IoTが当たり前になっている時代。インターホンもIoTになっているのかな。そう考えると、ワクワクしてきますね。
インターホンって、身近だから誰もが「こうなればいい」って語れるもの。近年デバイスの発展は目覚しく、イメージした物を具現化しやすくなったし、こうなれば楽しみだなというアイディアが100人集まれば、きっとおもしろいものができるはず。でも、インターホンというデバイスにこだわる必要はなくて。もっと、オープンイノベーションを起こしていかないといけない。セキュリティ・コミュニケーションという考え方がそこにあれば、個人的には現状の構成にとらわれず新たな発想の製品を開発できると思っています。