納入事例・実績

兵庫医科大学病院 様

療養状況を示す資料に「呼出履歴データ」を活用

呼出履歴データで療養状況の客観的な把握が可能に

  • せん妄の症状がある患者さんの療養状況などをご家族に説明する際、客観的に状況を伝えることが難しかった。
  • 廊下灯の名札を手書きで作成していたため、プライバシーに配慮が必要な患者さんのベッドを逐一確認しながら貼付する作業が手間だった。
  • ナースコール親機に自動蓄積される呼出履歴データを活用し、せん妄の症状がある患者さんの療養状況を示す客観的な資料として「呼出回数の推移」を見せることで、ご家族への説明に役立てた。
  • 液晶表示灯の患者情報表示で、手書きなどの作業手間が軽減された。

施設概要

外観
病院名 兵庫医科大学病院
所在地 兵庫県西宮市武庫川町1番1号
ベッド数 963床
納入システム ナースコールシステム
Vi-nurse(ビーナース)
運用開始時期 2015年10月

Q:Vi-nurseの活用についてお教えください。

A:患者さんに安心してお過ごし頂けるよう、呼出履歴データの活用や呼出への即対応に活用しています。

髙比良様:看護師は患者さんからの呼出のタイミングや呼出内容を予測して動くことが大切ですが、実際には、患者さんのケアに対する準備が全部できていたと思っていても、患者さんから呼ばれて初めて気がつく……というスタッフが多いように思います。患者さんに安心感を持っていただくためにどうするかを常に考えて行動しなければなりません。

峠田様:Vi-nurseに自動蓄積された呼出履歴データを使って、病棟の呼出回数を可視化したことがありました。状況を客観的に示す「現場の声」として適切な資料になったと思います。また、可視化した呼出回数は患者さんの療養状況を示す資料としても活用できますね。例えば、せん妄の症状がある患者さんの呼出回数を抽出し、回数が多い方は「入院生活に対して不安な気持ちを抱いている可能性が高い」という根拠のもと、患者さんがより安心して過ごすことができるように、ご家族に付き添いをご検討いただいたことがありました。また、患者さんの動きの把握に使う離床センサーなどもナースコールと連動するので、携帯するスマートフォンで患者さんの離床などの動きを確認、すぐ患者さんの様子を見に行けるようになりましたね。

峯瀬様:患者さんから呼ばれているか、離床センサーが反応したのかによって、呼出の緊急度が違います。Vi-nurseは呼出種別によって呼出の表示色が異なるので大変便利です。センサーからの呼出は「緑」、通常呼出は「橙」というように視覚的にも分かりやすいですし、呼出音も違うので音を聞いてすぐ判断し、準備や病室直行などの行動に移すことができます。また、病室前の液晶表示灯の液晶画面に出す表示はスタッフステーションのナースコール親機で設定できるので、お名前の表示を望まない患者さんのお名前を消したり、プライバシーにも配慮できたりして便利だと思います。

髙比良様:確かに、導入前は廊下灯に名札を貼ったり貼らなかったり、個別に確認しながら貼付する作業が手間でしたね。

吉田様:医師の回診のときだけ「回診機能」を使って一斉にお名前を表示させて、回診が終わったらお名前を隠している病棟もありますよ。

峯瀬様:私が以前に所属していた病棟では、待ち受け画面にイラストを表示していました。この病棟では患者さんが自分の病室を間違えることが頻発していたのですが、自分の病室のイラストを覚えていただくことで、そういった間違いが減りましたね。

理想のナースコールを目指して

丸山看護部長様を交え、看護師の皆様が考える理想のナースコールについてご意見をいただきました。

通話内容のデータ化でニーズを予測、看護業務をアシストするケアシステムの実現を

小幡様:お手洗いや点滴の終了処置など、患者さんのケアのニーズを予測して、ナースコールが鳴る前に行動することが大切です。この場に参加している看護師が新人だった頃は、ニーズを予測して動いていた先輩がたくさんいたので、現在ほど病棟でナースコールが鳴っていなかったと思います。

峯瀬様:鳴らさないことが目標になってましたね。

峠田様:いつの時代も人材育成は難しいもの。導入しているPNSも、近くに相談できる先輩がいて安心感がある一方で、責任が分散してしまい、若手の成長が遅れる不安があります。一人立ちをどうやって促すかが課題だと思います。

丸山様:ニーズの予測ができれば、病室に向かう前にきちんと準備をして処置に挑めるので、何度も病室に通うことなく一度で済みます。ニーズの予測を補うためにも、私はナースコールを活用して患者さんとの通話内容をデータ化し、分析できないかなと考えているんです。患者さんとの会話の内容を分析して、処置内容の予測をアシストしてくれるような……そんなケアシステムが出来ると良いですね。

「顔が見えるナースコール」で患者さん、看護師の双方に安心感が生まれる

丸山様:看護の効率を高めたい。けれども昔ながらの「顔が見える看護」も大切にしたいですよね。感じる、伝わることを大切にしたい。看護師が持つスマホにも、今後は同僚や患者さんへの連絡用途に文字チャットのような機能も搭載されるかもしれませんが、伝わったことがちゃんと分かるシステムになればいいなと。

峠田様:患者さんのベッドを確認するとき、いつも呼出握りボタンの位置を見るんです。ナースコールは患者さんの意思を看護師に伝えるものですから、お手元に無いと困ります。

丸山様:それこそ、お互いの顔を見ながら会話できるナースコールが良いかも。

髙比良様:ナースコールで会話するとき、患者さんは画面越しにでも看護師の顔が見えると安心するかもしれませんね。

丸山様:病室にスクリーンがあって、そこに看護師の顔が大きく映ったりね(笑)

峠田様:カメラの導入は看護師の負担を減らすことにもつながりますね。離床センサーが反応してもカメラ映像で患者さんの寝返りでセンサーが反応したことが分かれば、ベッドまで駆けつけなくて済みます。

吉田様:せん妄の症状がある患者さんの中には、症状が落ち着いたときに頻繁に様子を伺うと、ご機嫌を損ねる方もいらっしゃいます。そんなときは、カメラでさり気なく様子を確認できると私たちも安心ですし、患者さんにも不快な思いをさせなくて済むと思います。

兵庫医科大学病院 の皆様

看護部 部長(副院長)
丸山 美津子様
看護部 次長
髙比良 法子様
看護部
峠田 和子様
看護部
吉田 智子様
看護部
峯瀬 美千代様
看護部
小幡 由美様

導入機器

スタッフステーションに設置されているボード型PC親機
病室前の液晶表示灯。手書き作業を無くし、患者さんのプライバシーにも配慮できる。(画面上の表示は一部加工しています)
看護師さんが携帯するスマートフォンはナースコールと連携。その場で患者さんからの呼出に対応できる。
病室に設置のハンド型子機と呼出握りボタン。

システム構成図

システム構成図