2023.05.17
この度、株式会社PacPort(以下「PacPort」)とアイホン株式会社(以下「アイホン」)が共同開発した、荷物の伝票番号をセキュリティ解錠キーとする次世代型宅配システム「Pabbit」が、首都圏を中心に不動産ソリューション事業を展開するリストデベロップメント株式会社(以下「リストデベロップメント」)の計画する新築分譲マンション(神奈川県藤沢市)に採用されることとなりました。
インターホン市場で国内トップシェア※を誇るアイホンのインターホンシステム「dearis」の集合玄関機に、PacPortのセキュアなクラウドソリューションを搭載した「Pabbit」は、オートロック付き集合住宅において、居住者が不在の時でも指定配送業者は荷物の伝票番号を解錠キーとして入館することで、各階・各戸専用の「Pabbit Locker」へ荷物の投函が可能になるサービスです。2022年度グッドデザイン賞を受賞した「Pabbit」は、再配達削減に大きく貢献するソリューションとして不動産業界や物流業界から注目を集めています。
今回、リストデベロップメントが「Pabbit」の初導入先に選んだ「(仮称)辻堂第2計画」(神奈川県藤沢市、29階建て、2025年12月竣工予定)は、分譲マンションと商業施設で構成され、居住者の生活利便性向上を図るため、各階に共有型宅配ロッカーとして「Pabbit Locker」が設置されます。
※ インターホン工業会統計資料 金額ベース アイホン調べ
宅配員がアイホン製の集合玄関機を通じて荷物の伝票番号の認証を行い、居住者の不在時でもエントランスのセキュリティを通過し(オートロックを解錠する)、各階に設置された「Pabbit Locker」まで荷物を届けることができます。居住者は固定パスワードまたは専用アプリで「Pabbit Locker」を解錠して荷物を受け取ることができます。「Pabbit」サービスの詳細はオフィシャルサイト(https://pabbit.cloud/)をご参照ください。
配達中の荷物を運ぶ宅配員のみが入館可能なアクセス制御システムにより、偽宅配業者の不法侵入を防止します。また、荷物の複数投函が可能な「Pabbit Locker」を各階に設置することで荷物の受入数が増え、また居住者が重たい荷物を共用宅配ボックスから運ぶ手間も減らすことができるため、荷物の受け取りに伴うストレスの緩和が期待できます。
さらに、「Pabbit APP」をインストールし、ユーザー登録を行うことでネットショッピングの配送情報を一元管理できるうえ、「Pabbit Locker」解錠用の二次元コードを生成して荷物を取り出すこともできます。配達完了時には投函された荷物の写真を同アプリ上で確認することもでき、居住者の利便性向上につながります。
「Pabbit」は、荷物ごとに割り振られる伝票番号を入館時の解錠キーとして活用するため、配送業者が新たにシステムや端末を開発する必要がなく、イニシャルコストやランニングコストを抑えることができるうえ、再配達問題の解決にも寄与します。
リストデベロップメントは、上質な住まいと街を企画開発・プロデュースする総合デベロッパーであり、首都圏を中心に展開する自社マンションブランド「リストレジデンス」シリーズをはじめ、オフィスや別荘・リゾート物件などの開発を行っています。
2018年5月に日本で設立した株式会社PacPortは、「課題先進国・日本発のラストワンマイルソリューションを世界へ」をミッションに、先端IT技術で宅配業界の人手不足や再配達問題の緩和に取り組むベンチャー企業です。戸建て住宅、集合住宅のほか、シェアオフィスや小売業にもスマート宅配ソリューションを提供しています。2021年12月、国内インターホン市場トップシェアを占めるアイホン株式会社と資本・業務提携を発表。共同開発の集合玄関機(インターホン)と連動した荷物認証式宅配システム「Pabbit」が2022年度グッドデザイン賞を受賞しています。
アイホン株式会社は、住宅向けインターホン・ドアホン、オフィス・工場向け各種通話機器、医療・福祉施設向けナースコールなどの製造販売するメーカーです。