新システムの活用でスピーディな看護を実現
課題
解決
病院名 | 山梨大学医学部附属病院 |
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所在地 | 山梨県中央市下河東1110 |
ベッド数 | 618床 / 368床(新病棟) |
納入システム | Vi-nurse(ビーナース) |
Q:映像見守りシステム活用のメリットは?
A:患者さん、ご家族にも「拘束」という認識をお持ちになりづらいことが良いですね。
武田様:患者さんの動きを見守る離床センサーは複数種類を持っていて、患者さんの状態に合わせて選んだり、組み合わせて使っています。アイホンの映像見守りシステム(以下、見守りカメラ)は、座位や立位バランスの能力が低下した患者さんに良いですね。見守りカメラは患者さんが上体を起こした直後に反応してくれるので、すぐ対応できて助かります。
杉田様:見守りカメラは、患者さんに「拘束されてる」認識を持たれにくいのが良いですね。
武田様:マットやクリップを使ったセンサーは拘束感が強いですから、自ら検知を避けてしまう患者さんもいます。映像を使った検知なら、それがない。ご家族にも「こんなセンサーを付けられて……」という認識をお持ちにならずに済むのもメリットだと思います。また、設定で離床検知に変更して、患者さんの動きの範囲を広げることができるので、患者さんの自由をある程度確保して、療養生活のストレスを和らげることもできますね。
Q:スマートフォン連動で看護に変化は?
A:映像で患者さんの様子が分かるので対応の優先度がつけやすくなりました。
武田様:Vi-nurseで携帯する端末がPHSからスマートフォンになったこともあって、患者さんの呼出に対する対応の質も変化しました。見守りカメラの検知による呼出も、患者さんの映像と一緒に看護師のスマートフォンに送られてきます。患者さんの様子が動く映像で分かるので、対応の優先度がつけやすくなりました。
杉田様:対応にスピード感がでてきましたね。
武田様:「もう起き上がってる!」とか「もう立ち上がってる!」とか、映像を見てすぐ駆けつけられるので……映像で患者さんの動きが見えますから分かりやすいですね。優先度をすぐ判断できていると強く認識しています。患者情報から優先度の判断をしても、患者さんの動きは常に違いますし、患者さんの動きを自分の目で見て判断したほうが安心ですね。
細野様:スマートフォンになって患者さんから「対応が遅い」というご意見を聞かなくなりました。以前使っていたPHSだと、着信がA端末、B端末、C端末……と順番にスライドしていくので、対応にどうしても遅れが出たんです。しかもA端末を持つ看護師がずっと患者さんからの呼出に応答し続けるということも。スマートフォンなら、すべての端末を一斉に呼び出すので、呼出に対する対応が早くなって助かります。もちろん、受け持ちの看護師が責任をもって受けるようにしていますが、患者さんにとって、待たされるのはストレスですから。スマホの故障は、この1年間に1台のみにとどまっています。PHSに比べてスマホのサイズは、胸ポケットから落ちにくいんです。
武田様:何時何分に何番の端末で対応したっていう履歴情報が活用できるのも、スマホの良いところだと思います。
杉田様:業務を振り返る材料になりますね。
細野様:スマホに入っている「ライト」「タイマー」「電卓」アプリも便利ですね。
武田様:今まで電卓を持ち歩いていたんですが、電卓アプリのおかげでひとつ持ち物がなくなりました。
Q:ドアホンや呼出ボタンなどの使いこごちは?
A:使いやすく、接続しやすく、押しやすい。今後も患者さん目線での使用を続けていきます。
細野様:セキュリティ対策で病棟入口にカメラドアホンが設置されていますが、ナースコール親機はもちろん、スマートフォンで、どこでもすぐに応対できるのは使いやすいですね。暗くてもしっかり人物の顔が見えて安心です。
武田様:病室のナースコール子機のプラグは1ピンになって、接続が楽になりました。
細野様:患者さんが使うボタンの中でも新しいのが「ワイヤレス大型呼出ボタン」。両手の手術をした人でも肘や足を使って押してもらえるので便利です。認知症の方も、大型呼出ボタンは理解しやすいので使っています。
武田様:ワイヤレス呼出ボタンはトイレの呼出ボタンに手が届かない方への対応にも使っています。ワイヤレスですから患者さんが押しやすい位置に置いて使えるので助かります。今後も患者さん目線での使用を続けていきたいですね。
病棟入口に設置のカメラドアホン
ワイヤレス大型呼出ボタン(設置イメージ)
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