患者情報の自動反映で看護業務の負担を軽減
課題
解決
病院名 | 国家公務員共済組合連合会 吉島病院 |
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所在地 | 広島県広島市中区吉島東3丁目2番33号 |
ベッド数 | 199床(2016年10月1日〜) |
納入システム | ナースコールシステム
Vi-nurse(ビーナース) ベッドサイドモニター (大日本印刷株式会社製) |
Q:ナースコールの設備更新で一番の「こだわり」は?
A:電子カルテと連動して情報を表示する、液晶表示灯、ベッドサイドモニターは必須でした。
御厨様:電子カルテの導入と並行した今回の設備更新で、私たち看護部がこだわったのは「ナースコールで業務改善を行いたい」ということでした。以前は患者情報の共有に必要なネームプレートや医療看護支援ピクトグラムを手書きで作成していたり、看護以外の業務に時間を割かれることが多く、このような事務的作業の負担を軽減したいという気持ちはすべてのスタッフが持っていたと思います。従って、電子カルテと連動して患者情報を自動表示するVi-nurseのナースコール親機と液晶表示灯、ベッドサイドモニターの一式での導入はどうしても譲れませんでした。すべてを電子化せずに看護師の業務負担が残ってしまっては意味がなく、中途半端な改善で終わるからです。
田中様:業務負担が軽減された分、アナムネを実施したり、患者さんと接する時間が長くなりましたね。私たち看護師の業務改善のためではありましたが、患者さんにも良い設備更新になったと思います。
浦田様:Vi-nurseの情報表示機能で、手書き業務の軽減だけでなくナースエイドとの情報共有もスムーズになりましたね。患者さんへの「お茶出し」「下膳」も、液晶表示灯のデジタルマグネットやピクトグラム表示機能を利用して、正しく情報の伝達ができるようになりました。感染病棟の師長は情報表示機能を利用して、この患者さんはクロストリジウム腸炎、この患者さんは……と、ひとめで患者情報を分かるようにして、看護に役立てています。
御厨様:Vi-nurseのナースコール親機は使い慣れたボード型。卓上タイプに比べて表示情報がひとめで分かりやすく、とても良いと思います。病室のベッドサイドモニターを使って、患者さんの入浴などの日程もその場で分かるようになりました。
野上様:ベッドサイドモニターで患者さんの転倒転落のリスクに注意を促す表示ができるようお願いして対応いただいてますね。ナースコール親機と液晶表示灯の同姓表示も電子カルテの「赤地白文字」表示に合わせたいという看護師の意見があり、対応をお願いしたところ、2017年秋に対応いただけることになりました。見慣れた電子カルテの表示規則に統一した方が、瞬時に情報を判断でき、安全かつ素早い対応に繋がると期待しています。
御厨様:アイホンは今回の設備更新以前から、私たちの要望に柔軟な対応をしてくれて、システムを構築する自由度が高いと感じていました。更新後も変わらず私たちの意見を聞いてくれて、今までの運用に沿った業務対応が実現しています。この自由度がアイホンの良さだと思います。
Q:ナースコールの履歴データを活用されていますか?
A:看護は患者さんの命を預かる大切な仕事。新しいテクノロジーをこれからも活用したいです。
西岡様:ナースコール親機の呼出ポップアップは同時に4つまで表示されるので、自分で優先度を判断して選んで対応できるから良いですね。トイレコールやセンサーなどの呼出音はそれぞれ違う音で設定しています。音で呼出種別を判断できるので、受け持ち患者さんを車椅子トイレにお連れした後、音で「あっ私の受け持ち患者さんが呼んでる」ってすぐ分かりますね。今までは全て同じ呼出音だったので、複数の看護師が呼出元に駆けつける事もあり非効率でした。
田中様:通話音声の品質が良く、看護師の声が患者さんに通りやすくなりました。PHSも電子カルテ連動で患者さんの氏名が漢字で表示されて分かりやすくなったと好評です。
高本様:面会時間が終わってご家族がお帰りになるときに「マットセンサーのスイッチを入れましたから、後はお願いしますね」とおっしゃることがあります。これは「安全確保をしっかりお願いします」という思いの裏返しですね。私たちの働きはもちろん大切ですが、Vi-nurseは看護師や患者さん、そしてご家族からの信頼とともに、今後も私たちの看護業務をサポートして欲しいと思います。
野上様:看護は患者さんの命を預かる大切な仕事。今後も業務を支援してくれる新しいテクノロジーが入ってきて欲しいと思いますし、こうして現場の声を製品に反映してくれるアイホンに期待しています。
御厨様:病棟建替えを控えて、私の中で「次のナースコール」の構想を練っているところです。アイホンの高い対応力で、次回も私たちの理想を形にして欲しいですね。
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