患者情報、呼出履歴データの活用がより容易に
課題
解決
病院名 | 香川県厚生農業協同組合連合会 屋島総合病院 |
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所在地 | 香川県高松市屋島西町2105-17 |
ベッド数 | 279床(一般) |
納入システム | Vi-nurse(ビーナース) |
Q:看護部様の目標・取り組みについてお教えください。
A:患者さんの側にいる看護師が、チーム医療のコーディネーターになる目標を掲げています。
渡邉様:JA屋島総合病院はスタッフ達が一致団結する力が強いですね。課題解決に向けて短期間で成果を出すために、皆が知恵を出し合う姿勢があります。特に看護部は団結力、瞬発力、統率力があると思います。
原渕様:看護部では多職種協働によるチーム医療の推進にあたって、患者さんの側にいて一番情報を持っている私たち看護師がコーディネーター役になるという目標を掲げています。さらに2016年11月に新病院となって新しく回復期病棟と地域包括ケア病棟ができましたので、地域完結型の医療に対応するべく理解を深めているところです。
渡邉様:もともと何十年も昔から、遠方の方々に医療を届ける取り組みをしていました。新病院になって、その役割を病棟として機能させるのは初めてだったので、軌道に乗せるまでの苦労はありました。
Q:Vi-nurseの活用についてお教えください。
A:患者情報や呼出履歴データを親機の画面で確認。端末を立ち上げる手間がないのが良いですね。
津村様:新病院になって、電子カルテと連動するVi-nurseになりました。スタッフステーションのナースコール親機の画面で、感染情報などの患者情報がすぐ閲覧できるようになって助かっています。以前はパソコンで患者情報を見ていたのですが、離席のたびにパソコンを立ち上げたり閉じたりするのが面倒だったんです。医師も担当患者さんの病室を親機の画面で確認して診察に向かっています。
川根様:呼出履歴データも親機の画面で見ています。患者さんに処置した時間をデータで確認できるのが良いですね。例えば、患者さんが転倒して呼出を受けたら、先ず処置を行いますよね。後で看護記録を作成するとき「転倒は点滴前だったかな」って記憶を遡るよりも、データを遡って正確な時間を確認して記録しています。その他にも、データは患者さんからの呼出回数の客観的な把握にも使えますよね。「昨晩この患者さんは呼出が多かった」と報告を受けても、報告だけでは普段と比べて呼出が多かったのか客観的に判断できません。呼出傾向を客観的に判断できれば、患者さんが夜間に安心して眠れるようご家族に面会を働きかけたり、改善を図るきっかけになりますよね。
川根様:液晶表示灯になって、病室前の廊下灯に貼るネームプレートを作る作業がなくなりました。手書きだと癖字で読みづらいとか、漢字を間違えて患者さんに謝りに行ったこともあります。電子カルテの患者情報がそのまま液晶画面に表示されるので、手書き作業に関わる一連のストレスが無くなりますね。
原渕様:名前を廊下に掲示したくない患者さんには、今までならネームプレートを廊下灯に付けないようにしていました。
一村様:ネームプレートがないと患者さんの在室が分からないですよね。液晶表示灯ならナースコール親機の設定で「偽名表示」機能が使えますね。うちの病棟では患者さんの名字だけ表示させたり、名字も隠したい方には、別の名前を表示しています。
原渕様:液晶表示灯の画面に動物の画像を表示して患者情報を表示させないようにしたり、患者さんのプライバシーに配慮できるのは良いと思います。
川根様:普通は看護チームを「Aチーム」「Bチーム」って呼びますが、あるスタッフが各チームの担当する病室の液晶表示灯に動物の画像とお花畑の画像を表示させて「動物チーム」「お花チーム」って呼び始めたり(笑)。患者さんにも「このパンダのお部屋ですよ」と伝えると、自分の病室をご理解いただきやすいですよね。
Q:Vi-nurseの導入でベッドサイドの業務に変化は?
A:PHSの表示情報で病室に直行でき業務を効率化。呼出握りボタンの脱落断線も減りました。
津村様:PHSの導入で、病室や廊下にいてもその場でどの患者さんの呼出か分かるようになりました。スタッフステーションに戻ることなく、そのまま病室に直行できるようになったので、夜間のような人手が少ない時間帯に効率良く動けるようになって助かっています。夜間といえば、呼出握りボタンのボタン部分の常夜灯ですね。暗い病室で患者さんがボタンを押しやすくなるように配慮された機能ですが、私たち看護師が他の看護師に応援を求める際にボタンを見つけやすいというメリットもありますね。
川根様:呼出握りボタンはオレンジ色が使われていて夜間でも分かりやすいですね。以前の呼出握りボタンはベージュで、お布団カバーと同化して分かりづらかったです。
渡邉様:以前はベッドのギャッジアップで呼出握りボタンのコードを無理に引っぱってしまってプラグ部分を壊してしまったものですが、Vi-nurseの新しいプラグ構造で故障の件数が減ったように思いますね。Vi-nurseでベッドサイドの安心が高まりましたが、やっぱり看護師には病室に足を運んで患者さんと会話したり、コミュニケーションを深めてほしいものです。ナースコールの活用とともに、看護の心も大切にして欲しいと思っています。
呼出握りボタンの常夜灯※。※点灯イメージ
医療情報課の皆様にもご同席いただき、ご利用状況等のフォローをいただきました。
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