北村山公立病院組合 北村山公立病院 様

大きくて見やすい情報表示が導入の決め手に

Vi-nurse導入でスタッフの手間、時間ロスを解消

課題

  • 廊下灯のネームプレートに患者情報を手書きして、患者さんのベッドを都度確認しながら貼り替える作業に多くの手間をかけていた。特に急性期病棟は患者さんの転出が多く、作業手間の解消が課題とされた。
  • 生体情報モニタ、人工呼吸器のアラームがどこの病室で鳴っているのかすぐに分からず、ナースステーションに戻って確認するなど対応に時間がかかっていた。

解決

  • 既設の電子カルテシステムとの連動で、患者情報がVi-nurse液晶表示灯に自動反映。ネームプレートを貼り替える作業の手間が解消された。
  • PHS、各種ME機器との連動で、病棟内のどこにいても、その場でME機器のアラームを呼出元の情報とともに確認でき、そのまま病室に直行できるようになった。
外観
病院名 北村山公立病院組合
北村山公立病院
所在地 山形県東根市温泉町二丁目15番1号
ベッド数 360床
納入システム Vi-nurse(ビーナース)
運用開始時期 2015年3月

Q:Vi-nurse選定の決め手についてお教えください

A:情報表示が大きく、見やすさに優れたVi-nurseのボード型PC親機が選べることでした。

小松様:看護部では「地域の皆様を尊重し、思いやりのある、質の高い看護を目指す」という理念のもと、「良質で安全・安心な看護の提供、そして看護の専門性を発揮できる自立した看護師を目指す」という年次目標を掲げて、日々の業務に当たっています。

小野様:良質な看護の実現のために、看護師のワークライフバランスの推進にも力を入れています。時間外勤務の削減に「カエルバッジ」を作って定時帰宅に配慮したり、お互いに声を掛け合って業務負担の軽減に努めています。

早坂様:「カエルバッジ」の他にも、休暇など看護師が利用できる制度を冊子としてまとめた「お役立ち手帳」を病棟に必ず設置して、全員が平等に休暇が取れるよう制度の周知を促しています。私たちベテランは若い看護師たちが休暇を取ることを遠慮しないよう、よく声がけをしていますね。「この病院で働きたい」という気持ちを持ち続けてくれることを願っています。

小松様:新しいナースコールの選定についても使う看護師の立場に立ち、より安全で質の高い看護を提供するという観点でVi-nurseを採用しました。一番の決め手はPCナースコール親機で「ボード型」が選べることですね。卓上タイプに比べて、情報が大きく見やすかったのが非常に大きな選定理由になりました。また、多機能であっても慣れ親しんだボード型の「形」から入っていけるので、古いナースコールからスムーズな移行ができたのも良かったです。

早坂様:Vi-nurseは若手、ベテラン問わず、すっと馴染めました。ずっと昔からこのナースコールだった感覚で使っています。

Q:Vi-nurseと各種機器との連動で看護に変化は?

A:ME機器やPHSとの連動で、患者さんの異変をその場でキャッチ、病室に直行可能になりました。

小野様:Vi-nurseの導入で、既設の電子カルテシステムと連動でき、ナースコール親機と液晶表示灯の画面に患者情報が自動反映されるようになりました。以前の話ですが、私が担当している急性期病棟では患者さんの転出が多く、廊下灯に使うネームプレートに氏名を手書きして、情報を都度確認しながらプレートを貼る作業を頻繁に行っていました。この作業が非常に手間で大変だったんです。

小野様:電子カルテの患者情報が自動反映されることで、毎日の貼替作業の負担が無くなりました。薬剤師さんは服薬指導のとき、ナースコール親機に表示される最新の患者名と部屋番号を見て病室に向かわれます。患者さんの動きが多い病棟だから尚更、Vi-nurseの情報表示がスタッフの情報共有に役立っています。

松様:ナースコールとPHSの連動は、Vi-nurseの「ボード型」と同様、選定の際に重視したポイントです。

齋藤様:Vi-nurseは生体情報モニタや人工呼吸器といったME機器とも連動します。以前からME機器を使用する上で悩んでいたのが、「アラームがどこの病室で鳴っているか、すぐに分からない」ということでした。アラームの発報元をナースステーションまで戻って確認したり、患者さんをお待たせすることがありました。Vi-nurseになって、看護師が持つPHSでME機器が発するアラームを呼出としてキャッチ。病棟内のどこにいても、呼出元の病室番号、患者名はもちろん、呼出種別まで分かるようになりました。病棟の廊下から呼出元の病室に直行するなど対応時間を短縮できるので、特に夜間、休日といった看護師の人手が少ないときに助かっています。

早坂様:看護師は誰しも1秒でも早く患者さんの元へ駆けつけたいと願っています。病棟内のどこにいても、PHSで正しい患者情報を見て、病室に駆けつけられるようになったのは非常に良いですね。

Q:その他、Vi-nurseを活用されて良かったことは?

A:呼出履歴表示で患者さんの排泄リズムを可視化。ME機器との接続も簡単、順調に運用しています。

早坂様:Vi-nurseの呼出履歴表示機能を使って、患者さんの排泄間隔を調べたスタッフがいました。頻尿の患者さんの呼出履歴を抽出して、呼出の間隔を可視化して把握、適切な時間に排泄を促す声かけを行っていましたね。

小松様:呼出履歴を手作業で集計するのは正確性に欠けます。看護師の記憶頼りではなく、呼出履歴で患者さんの生活リズムを正確に把握できるのは良いことだと思います。

小野様:その他にも、チーム毎に違う呼出音を設定して、音でどのチームの患者さんが呼んでいるか分かるように工夫をしています。

小林様:以前使用していたネームプレートタイプの廊下灯から、大きな液晶画面を備えたVi-nurseの液晶表示灯に変わったことは、対外的な面でも大きなインパクトになっています。院外から見学に来られる方がいつも関心をお持ちになりますね。

齋藤様:管理の面ではVi-nurseとME機器との接続方法が複雑ではと心配していましたが、コードを1本つないでセッティングするだけの簡単な作業で接続でき、非常に楽ですね。導入から今日まで順調に運用できています。

小野様:看護師の中では呼出握りボタンをワイヤレス化して欲しいという意見がありますね。有線の方が万一の心配がないので安心と伺ってますが、コードの断線を気にしなくて済むので。アイホンの今後の商品開発に期待しています。

小松様:これからのナースコールのあり方……テレビ電話になったり、外国語を話す患者さんとの通話を自動翻訳してくれたり、ナースコールの進化を楽しみにしています。

北村山公立病院組合 北村山公立病院 の皆様

看護部 看護副部長
小松 理恵子様
看護部 東2階病棟師長
小野 富美様
看護部 東4階病棟師長
早坂 恵美子様
臨床工学室 副技師長
齋藤 祥樹様
経営管理課 課長補佐
小林 由美子様

導入機器

ワークライフバランスの推進に、定時帰宅の希望を示す「カエルバッジ」を導入。良質な看護の提供の為、看護師さんにとって働きやすい環境の整備を第一とされている。
ナースステーションに設置のボード型PC親機。
Vi-nurseは生体情報モニタ、人工呼吸器と連動する。
PHSで呼出はもちろん、ME機器からのアラームを呼出元の情報とともに受けることができる。
液晶表示灯に患者情報が自動反映。業務負担が解消されたのはもちろん、院外の見学者からの関心が非常に高い。
お忙しい中、笑顔でご対応いただきました。

システム構成図

システム構成図

※本ページに記載の情報は取材時点の情報であり、変更されている可能性があることをご了承ください。