医療法人社団生和会 ならまちリハビリテーション病院 様

電子カルテとの連動で看護業務を効率化

課題

  • 新築移転に伴い、最新機器を含むシステムで現場の使いやすさを向上させたい
  • 患者さまの安全と気持ちに寄り添える看護の実現をさらに推進したい

解決

  • 患者さまのQOLとスタッフの働きやすさをともに向上
  • 直感的に判るナースコール親機画面の病床マップとポップアップ表示
  • 液晶表示灯やベッドサイドモニターの電子カルテ連動で、手間と間違いが低減
  • 様々な身体機能に対応する呼出ボタンで患者さまの使いやすさがアップ
  • 見守りカメラやセンサー類が安全な看護態勢に貢献
外観
病院名 医療法人社団生和会 ならまちリハビリテーション病院
所在地 奈良県奈良市杉ヶ町57番1
ベッド数 108床
運用開始時期 2020年8月
納入システム Vi-nurse(ビーナース)

Q:看護業務で心がけていることは何ですか。

A:一人ひとりの気持ちに寄り添い、多職種連携で患者さまのQOLの向上を目指しています。

今吉様:看護部の理念でもある「人としての尊厳」ということを重んじています。回復期リハビリテーション病院というのは急性期病院で治療を終えられた患者さまがいらっしゃる病院ですが、リハビリも期待通りに進むだけでなく、様々な試練もありますので、患者さまとご家族の気持ちと心に寄り添うような温かな看護を目指しています。

鈴木様:リハビリは痛みを伴ったり、できないと思う方もいらっしゃるのですけども、看護だけではなく、セラピストなどと多職種連携することで「できる」という気付きをきっかけにリハビリを進めていくことを目指しています。

大古様:退院後も困ることのないように、多職種の連携を取り患者さまのQOLの向上に務めております。月に1回のチームカンファレンスに加えて、毎日のケースカンファレンスで情報交換しています。

Q:新しいナースコールで業務はどう変化しましたか。

A:身体機能に合わせた子機で患者さまの使いやすさが高まり、電子カルテ連動で記入ミスが無くなった。

西川様:当院が8月に新築移転した際に、ナースコールに関しては見守りカメラなど一歩先行く設備で、現場スタッフが使いやすいという観点から最新のシステムを目指して選定しました。

大古様:スタッフステーションのナースコール親機はモニター表示が病床マップになっているので、どの部屋のどの患者さまがコールを鳴らしたかが一目瞭然です。患者さまのお名前がポップアップするので、ナースコールの対応がすごく早くできるようになっていますね。多重コールでも順番にポップアップするので、わかりやすく対応もしやすい。他には、廊下の液晶表示灯やベッドサイドモニターが電子カルテと連動していますので、以前ですとテプラで患者さまのお名前を作成してベッドの移動や転出・退院時には手で付け替えていましたが、その手間が無くなり、間違いも無いのがいいですね。

西村様:初めて電子カルテに触れたのですが、データ連動により一つを変えれば全て一斉に変わっているため、間違いが少ない点には感心しました。手作業と異なり、特に患者さまの名前を間違えない点はいいですね。

今吉様:手書きとは違いますので、移転してから記入ミス報告はほぼ上がって来ていません。電子カルテとの連動は患者さまと我々の双方にメリットが大きいと感じています。

鈴木様:呼出音が柔らかい感じで、以前のような「ピンポン」というチャイム音ではないため、患者さまからの苦情が削減された印象です。前の病院ではチャイム音がずっと鳴り続けてることもありましたので、夜間には音量が自動で下げられる機能も患者さまの入眠を妨げず好印象です。

西村様:病室の呼出ボタンが光る常夜灯機能がいいと思います。暗いと見えないのですが、自分で探せない患者さまにも使いやすいと思います。

大古様:ナースコール子機は、ボタンを押すことが難しい患者さま向けにも、ブレスコールやタッチで反応するマルチハートコールや、コードの無いワイヤレス呼出ボタンも用意されていて、患者さまに合わせて使えます。

鈴木様:回復期リハビリテーション病棟では、持っている身体の機能が違う色々な方がいらっしゃるので、押す手段が多ければ多いほど患者さまにメリットだと思います。

Q:その他の安全対策や、今後のナースコールの活用は?

A:カメラやセンサーを活かし、スタッフの負担軽減と患者さまの安心につながる看護を実現したい。

西村様:見守りカメラと離床センサーを併用することで、離床センサーが鳴った時の患者さまの状態が見える機能は助かります。特に夜勤の3人しかいない時に、寝返りだけで離床センサーが鳴るときもあり、その場で患者さまの状態が確認できるのは、対応がしやすいですね。灯りが無い夜間でもはっきり見える点も助かります。

大古様:患者さまがナースコールの回数や、どういう用件で鳴らしていらっしゃったのか評価する際に呼出履歴を見ることがあります。まだ設置に不慣れだった頃に、離床センサーを一時停止してその再開を忘れたことがあったので、いつから鳴っていなかったのか、どんなタイミングでスイッチを切っていたかの確認にも履歴を参照しました。

今吉様:カメラの使用には、患者さまの個人情報や人権にも配慮し、ご家族の理解も得られた上での設置を大事にしています。今後はナースコールの情報を可視化することで、問題点や改善点が見えてくることを期待します。スタッフの不要な動線が少なくなるということは、業務負担の軽減にもつながりますし、頻繁な訪室が少なくなれば患者さまだけではなくて、同室の患者さまのQOLの改善になりますね。

西村様:頻度は多くないのですが、患者さまの離棟の予防のために徘徊の検知センサーを使うことがあります。夜間は看護師が少ないので、病室に対応中はスタッフステーションに誰もいない時間が発生してしまいます。その間にエレベーターに乗って離棟されるリスクに備えて使用できるようにしています。

今吉様:リハビリ病院は入院期間も長く、患者さまの年齢がご高齢の場合も多いです。マンパワーだけでなくシステム化による安全装置の力を借りながら患者さまの安全を守るのはとても大事です。ただ、センサーを設置したことでセンサー任せの動きになってしまうと、もしセンサーがオフになっていたら、せっかく患者さまを守るためのシステムが活かせません。そこは確認も含めてスタッフ指導に課せられている点かなと思っております。

西川様:事務部門は安全に仕事をしていただける環境を作る側の立場なので、事故が起こらないようにするというのが一番です。今後もより良い商品・サービスをご提案していただき、さらに安心できる病院になるという道をつけていければいいと思います。

医療法人社団生和会 ならまちリハビリテーション病院 の皆様

今吉 千恵美様 看護部長
今吉 千恵美様
西川 忠邦様 事務部長
西川 忠邦様
鈴木様 主任
鈴木様
大古様 主任
大古様
西村様 5Fスタッフ
西村様
皆様
日々のお忙しい業務の中でも、患者さまの気持ちを何よりも大切にしている思いが強く伝わってまいりました。

導入機器

ナースコール親機(卓上型PC親機)
機器写真

どの場所で呼ばれているか一目で分かる病棟レイアウト表示。呼出があると必要な患者情報が大きくポップアップで表示されます。

電子カルテ連動

電子カルテからベッドサイドモニター・液晶表示灯に患者情報を自動反映するので、表示の自動化が図れます。

液晶表示
廊下灯
機器設置全体イメージ
ハンディナース(PHS)

患者名が表示されるため、円滑な対応が可能。

ハンディナース端末(PHS)
徘徊感知装置

患者さまが出入口に近づくとナースコールを呼び出す。

機器写真
ナースコール子機

押しやすい場所に設置できる大型呼出ボタン。

機器写真

ワイヤレス呼出ボタン

患者さまの状態に合わせて使える特殊呼出スイッチ。

機器写真

マルチハートコール

見守りカメラ

患者さまの動きを検知して看護師さんを呼び出せます。

機器写真
機器設置全体イメージ

カメラの映像解析で起き上がり、離床を検知、呼び出しします。

見守り検知からナースコールへの流れ

患者さまに応じて簡単に取り外しができます。備え付け設置と違い、ベッド稼働率への影響もありません。

カメラ取り外しイメージ

※本ページに記載の情報は取材時点の情報であり、変更されている可能性があることをご了承ください。