医療法人錦秀会 阪和第二住吉病院 様

業務負担の軽減により心の通う看護を実現

課題

  • 患者様からの呼出をPHSで受けた際に、実際に対応しないと種別や優先度がわからないため、業務の負担とストレスを高める要因になっていた。
  • 病室内でギャッジアップ時にコードの断線が頻発していた。

解決

  • 五感に訴える機器表示が看護プロセスの効率化を実現
  • 表示灯の色と呼出音で動線や優先度の判断がしやすくなり、気持ちに余裕が生まれ、よりていねいな看護につながった。
  • 断線を防ぐ病室内コンセントと呼出ボタンの長いケーブルで機器の故障も解消できた。
外観
病院名 医療法人錦秀会 阪和第二住吉病院
所在地 大阪市住吉区帝塚山東4-7-8
ベッド数 200床
運用開始時期 2020年9月
納入システム ナースコールシステム Vi-nurse(ビーナース)

Q:看護業務で大切にしていることは何ですか。

A:患者様が安心して入院生活を過ごせるために、看護師が優しい笑顔で働ける環境を大切にしています。

太田様:コロナ禍で患者様に感染させないために、自己管理を含めて気を引き締めています。当院でも面会禁止が続いているのですが、看護師としてはご家族に会わせて差し上げたいという思いと、一方で患者様の健康を守るという使命のどちらも強くあり、その責任感がストレスになっています。こうした状況下だからこそ、看護師が自分自身にきちんと向き合えて、心穏やかに仕事することができていないと、優しさや思いやりを分け与えられない。そのためにも、まずは職員が安心安全に働けること、そして看護師の職場を良くすることを、非常に重視しています。

小西様:当院は「やさしく生命(いのち)をまもる」という医療法人錦秀会の理念に基づき、急性期での治療が落ち着かれた患者様が、ゆっくりお過ごし頂ける医療療養病院として位置づけられています。コロナ禍での患者様、ご家族様のストレスを軽減できればと、オンラインで面会できる体制を整えました。感染症の予防に細心の注意を払いながら、患者様やご家族様等に接しています。事務部門としても、職員が安心安全に働きやすい環境づくりにも力を入れています。

Q:新しいナースコール導入時のポイントは?

A:既存幹線を使うことで工期とコストを抑えながら、看護の現場負担を軽減できる機能を実現。

太田様:リニューアルの工事は非常にスムーズだった印象です。工事担当の方は毎日さわやかに挨拶していただき、看護師も安心して日常業務を行うことができました。

小西様:今回のリニューアルは、既存の幹線を流用して新しいシステムを導入できたのが、一番良かったと思っています。全ての配線を一から再構築した場合、時間や手間がかかるし、当然コストも高くなってしまいます。既存幹線が活かせる工事のおかげで、他社の見積よりも大幅にコストを押さえることができました。さらに、各病室での配線工事も無いので、コロナ禍での患者様の健康を守るという感染症予防の観点からも安心でした。事務部門としては、施工が始まってからも工事が何事もなく終わるか、予定している工期やコストで大丈夫かなど心配になるものですが、不要な心配でした。工事の手際も非常にスムーズで、些細な事もきちんと報告していただき、臨機応変に対応していただいたことを感謝してます。

太田様:Vi-nurseになってからは、患者様ごとにボード型親機の呼出メロディを変えられるのがいいですね。メロディを聞けば誰が押したかがわかるので、例えば廊下にいる場合なら患者様の病室が近いからこのまま行こう、など動線が短くできます。特に夜勤時などの人数が少ない時は助かります。
緊急度の高いコールは赤で表示したり、一目でわかるのが良いです。例えば今まではコールを取って「どうされました」と聞いて判断してたのが、スタッフの手間がかなり省けて、お互いの安心感につながっています。

Q:今後のナースコールの活用方法やご要望は?

A:見守りカメラを含めた記録の活用で、さらに安全と利便性を向上し、質の良い看護につなげたい。

太田様:前の機種よりも多機能なんですが、スタッフの年齢が若いからか、わかりやすいという声が多かったですね。時間短縮を含めた看護業務の改善が実現でき、結果として気持ちに余裕が生まれています。患者様にていねいに対応するための心の余裕を、設備で実現できるのは素晴らしいことですよね。
運用面では新しい呼出握りボタンのコードが長いのが助かりました。車椅子に移乗する時や、少し離れた場所でも患者様に持ってもらいやすいと言っていましたね。断線防止機能でコードの断線も無くなりました。以前はベッドの移動時にコードをひっかけたまま抜いてしまって断線したり、ひどい時にはコンセントの基板が壊れてしまったこともありましたが、それが全く無くなりましたので、負担が全然違います。
また、ナースコール子機の呼出ボタンは、横にもついているので使いやすい。患者様の手になじむ形で握りやすいのがいいですね。夜間に点灯する常夜灯機能もすごく好評でした。まぶしいと感じる場合は個別に消せるので、患者様に合わせて便利に使えます。
今後は、ナースコールに蓄積された呼出履歴を記録として吸い出し、看護記録に活用したり、ナースコールが鳴る時間帯を把握することで、前もってケアに入るなどの改善ができると思っています。

小西様:ナースコールの環境音機能のボタンを押している人もいます。川のせせらぎや鳥のさえずりなどの環境音が流れるので、心が落ち着くみたいです。こういう遊び心も取り入れているのはいいですね。

太田様:次は看護師の端末をスマートフォンにしたいですね。若いスタッフが多いので、スマホの方が操作に慣れていますし、患者様のお名前などの情報がわかりやすくなりますので、導入できれば助かります。

小西様:ワイヤレスの呼出ボタンがあるので、患者様に合わせて使っていきたいですね。ひじや足でも押せるし、ワイヤレスならコードによる転倒のリスクもほぼ無くなるので。

太田様:あとは見守りカメラがあると、転倒事故が起きた時に映像で原因や動作を検証しやすくなります。事故の未然防止にもつながって患者様を守れますし、働くスタッフの気持ちの負担が減らせると思います。Vi-nurseの機能をこれまで以上にうまく使って、さらに良い働き方と心のこもった看護につなげていきたいですね。

阪和第二住吉病院 スタッフの皆様

看護部長 太田 富美子様 看護部長
太田 富美子様
西川 忠邦様 事務長
小西 英生様
皆様
製品を使いこなされている看護の現場ならではのたいへん興味深いお話を聞かせていただけました。

導入機器

ナースコール子機・呼出握りボタン
機器写真
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握って押せるサイドボタン付

断線イラスト

握りボタン用アタッチメント

サイドボタンを使用しない場合に装着します。

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伸縮可能なスパイラル式の延長コード。患者様の病室内での移動の自由度が高まるとともに、引っ掛ける危険が少ないため転倒のリスクを軽減できます。

常夜灯機能

ナースコール親機からベッドごとに点灯のON/OFFが可能。患者様にも「呼出ボタン」を理解しやすいとの評価を頂きました。

機器写真

ミニプラグと断線防止機能を採用

車椅子への移乗や、ベッドの移動の際などに、無理な力が掛かるとプラグに負担をかけずにそのまま抜けるため、断線トラブルを防ぎます。

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ナースコール親機
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呼出音を患者様ごとに設定が可能なので、メロディを聞いただけでどこで呼んでいるかを判別できます。

ハンディナース(PHS)
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部屋番号・ベッド番号とコールの種別も表示。

集合表示灯
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呼出種別に合わせて点灯色が変化し、視認性が向上。

ワイヤレス呼出ボタンは患者様の状態に合わせて押しやすい場所に設置できる大型呼出ボタン。

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受信機

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送信機

イメージイラスト
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システム概念図

UAXをVi-nurseにリニューアル

システム概念図

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