医療法人慈公会 公平病院 様

遠隔での情報共有と見守りで看護業務を効率化

課題

  • 業務中は内線通話用とナースコール用のPHSをそれぞれ携帯し、どの端末に呼出がかかっているのか混乱することがあった。
  • 期間限定でCOVID-19専門病院化したことで、徹底したゾーニングをする必要があり、ゾーン間のスタッフの接触を避ける等、院内感染を避けるオペレーションが求められた。

解決

  • 情報連携はCOVID-19病棟の遠隔対応にも貢献
  • DX推進の一環で支給されたスマートフォンとVi-nurseの連携で、内線通話とナースコール通話の機能をスマートフォンに集約できた。
  • レッドゾーンの液晶表示灯に自動表示される患者情報を活用したり、映像で対応を予測し予め準備する等、遠隔で情報共有、確認が可能に。
外観
病院名 医療法人慈公会 公平病院
所在地 埼玉県戸田市笹目南町20-16
ベッド数 44床
運用開始時期 新設病棟:2021年2月26日
既設病棟:2021年6月30日
納入システム Vi-nurse(ビーナース)
ケアリングスコンタクト

Q:看護業務での心がけについてお教えください。

A:皆様のかかりつけナースとして、自分の家族にも受けて欲しいケアを目指します。

橋本様:公平病院の理念は地域に根付いた地域包括ケアシステムの一翼を担うかかりつけ病院として患者様の健康を守ることであり、私たち看護部も皆様のかかりつけナースとして退院後の生活を含め見守るということが一番の願いです。私たちの家族にも受けて欲しいと思えるようなケアのかたちを考え、自然に提供できる看護部でありたいと考えています。

石口様:患者さんが入院生活でストレスを抱えないようなリラックスできる環境づくりと、看護師への信頼づくりに気をつけています。そのためにも、看護師は先入観を持たず、患者さんご自身の声を聞くことを大切にしています。

木村様:皆様のかかりつけナースとしてご自宅での生活環境まで把握し、退院までの道筋をしっかりつけることを意識しながら業務にあたっています。患者さんへの接遇向上は病院全体で取り組んでいて、言葉遣いや身だしなみにも気をつけています。今年の接遇大賞を受賞できました。

駒澤様:患者さんに嫌な思いをさせることなく、心安らかに治療を受けていただける関与の仕方を目指して業務にあたっています。看護師はもちろん、薬剤師など他職種のスタッフからアドバイスをもらうなどコミュニケーションを日頃から取るようにしています。当院は期間限定でCOVID-19専門病院になりましたが、スタッフ間で感染症患者さんへの対応を勉強しながら徐々に慣れていきました。

Q:スマートフォンとの連携のメリットは?

A:複数台携帯していたPHSをスマホに集約でき、看護師の働きかたが効率化しました。

狩野様:当院では電子カルテの導入がきっかけとなり、医療や看護業務のDXを積極的に推進しています。スマートフォンの導入もDXの一環として行いました。導入当初はクラウドにアップしたマニュアルの閲覧等を目的に使用していましたが、Vi-nurseとスマートフォンの連携で、内線通話用とナースコール用にそれぞれ携帯していたPHSの機能をスマートフォン1台に集約することができました。

木村様:携帯する端末が多いと「誰のどれが鳴っているの?」という混乱も多く、スマートフォン1台携帯すれば事足りるというメリットは看護師にとって大きいです。また、スマートフォンなら手元で患者名、呼出種別などの情報が分かり、その場で患者さんのところに行けるというのも看護業務の負担軽減に貢献してくれています。

石口様:私がスタッフステーションで患者さんの呼出に気づいて駆けつけたとき、すでに受け持ち看護師が対応していたというケースも増えましたね。

狩野様:DXの推進で看護師の働きかたが効率化していることを感じます。スマートフォンアプリも看護業務に活用していて、アイホンのケアリングスコンタクトは感染症が気になる状況下の現在においても、スタッフ間のコミュニケーションを活発化させています。

Q:COVID-19病棟でVi-nurseが役立ったことは?

A:液晶表示灯と見守りカメラを使って遠隔で情報共有と駆けつけの判断ができました。

橋本様:親機もデジタル化で、患者情報を救護区分でソートして表示したり、患者さん一人ひとりのADLがひとめで分かる点が良いですね。

駒澤様:COVID-19病棟では、レッドゾーンに入った看護師はずっとレッドゾーンで勤務します。入院する新規の感染患者数が増えたとき、忙しくて内線通話もままならない中、病室前にある液晶表示灯の患者情報表示が看護師間の連携に役立ちましたね。グリーンゾーンのナースコール親機に患者情報を入力すると液晶表示灯の画面に反映してくれるので、入院する患者さんのベッド情報などをレッドゾーンで勤務する看護師と共有でき、内線通話で逐一細かな指示を出すことなく連携が取れました。

木村様:入院中の感染患者さんへの対応には、見守りカメラの検知機能とカメラ映像が役立ちました。見守りカメラが患者さんの離床の動きを知らせてくれたとき、まずはカメラ映像で患者さんの様子を観察し、看護師の介入が必要ない動作であれば静観するなど、ベッドサイドへの駆けつけの数を減らすように工夫しました。PPEの数が限られた時期もあり助かりました。

石口様:レッドゾーン内のベッドサイドで業務を行う看護師からカメラ映像とスマートフォンの音声通話でグリーンゾーンにいる看護師に相談や物品の準備を求めたりすることもありましたね。感染患者さん以外でも、見守りカメラのカメラ映像のおかげで、患者さんの安全が遠隔で判断でき、ベッドサイドでの対応が予測しやすく、あらかじめ準備して駆けつけることができるようになりました。

木村様:医療安全の面から身体拘束は原則として行わないのですが、どうしても必要なときは行うケースが稀にありました。見守りカメラで患者さんの様子をスタッフステーションで確認でき、身体拘束がゼロになりましたね。

石口様:今後はアナムネの記録等、全てスマートフォンでできるようにして欲しいですね。

狩野様:看護業務など院内のDXは引き続き進めていきますので、アイホンには情報を提供いただくなど引き続きサポートをお願いします。

橋本様:院長、事務長をはじめ、当院の関係者が看護業務のDXを推進し、職場環境を改善していただいたというのは本当にありがたいことです。看護師はもっと患者さんの傍にいたいという思いがあります。変えられるところは変えていただき、看護師がより一層患者さんの傍にいられるようお願いしたいと思います。

医療法人慈公会 公平病院 の皆様

橋本様 看護部 看護師長
橋本様
石口様 看護部 看護主任
石口様
木村様 看護部 看護主任
木村様
駒澤様 看護部 看護主任
駒澤様
狩野様 事務長
狩野様
皆様
地域の皆様のかかりつけナースを目指して笑顔と努力を忘れない皆様の熱意が感じられました。

導入機器

スマートフォン
機器写真

Vi-nurseとスマートフォンとの連携で、患者さんからの呼出と同時に見守りカメラの映像と患者情報を表示。

※画面ははめ込み合成です

ケアリングスコンタクト

医療従事者をつなぐたった一つのアドレス帳

機器写真

公平病院様はアプリの活用でスタッフ間の連絡にかかる時間と手間を削減されました。

卓上型PC親機
機器写真

患者情報の入力で病室前の液晶表示灯、呼出時のスマートフォンにも患者情報を表示。

液晶表示灯
機器写真

ボタン長押し時だけ患者情報を表示でき、プライバシーに配慮。

※画面ははめ込み合成です

見守りカメラ
機器写真

カメラ映像で患者さんの様子を遠隔確認し対応を予測。レッドゾーン外の看護師と映像を通して相談する事も。

システム構成図

システム構成図

※本ページに記載の情報は取材時点の情報であり、変更されている可能性があることをご了承ください。