マルチテナント型物流施設内連絡システム
東日本最大級の物流施設へ導入 配線の長距離対応とテナントの個別ニーズに応える柔軟性を両立
大規模なマルチテナント型物流施設「DPL流山Ⅳ」「DPL千葉四街道」にて、共用エントランスの来訪者対応および施設内連絡のために「IXシリーズ」を導入いただきました。開発を手掛けられた大和ハウス工業株式会社様と、実際に施設を運営・管理されている大和ハウスプロパティマネジメント株式会社様、株式会社アサヒファシリティズ様に、システム導入の経緯やその効果について、お話を伺いました。
課題
※1:1棟を複数の企業が共有する賃貸型の物流倉庫。
解決
Q:DPL(D Project Logistics)についてお教えください。
A:顧客の迅速な意思決定に対応する“マルチテナント型”施設など、Dプロジェクトが開発する高機能物流施設の独自ブランドです。
手塚様:DPLとは当社の物流施設開発事業「Dプロジェクト」が展開する高機能物流施設の独自ブランドです。Dプロジェクトは2000年代初頭に用地選定から維持管理に至るまで特定顧客のビジネススキームに沿うBTS(Build To Suit) 型から事業をスタート。近年は顧客の物流拠点選定のスピードに対応するため、物流最適地にあらかじめ物件をご用意する「マルチテナント型物流施設」の開発を強化しています。消費地近郊の物流最適地に自社の物流拠点を持ちたいというニーズは強く、多数のお問い合わせをいただいています。
金子様:ハイグレード感はDPLの強みの一つ。立地条件の良さやデザイン性の高さに加え、施設内に保育所を設けるなど、物流に従事する皆様の働きやすさを追求した施設環境の良さが、物件の価値をさらに高めています。
梅田様:DPLでは建築物の環境基準ZEB Ready以上の取得など、物流施設としてCO2排出量の削減を目指しています。また、メンテナンス性など入居後の使いやすさを重視した施設設計もDPLの強みです。
Q:マルチテナント型物流施設にIXシリーズを採用するメリットは?
A:大規模で専有部、共用部の区分がある施設でも設計、運用しやすく、テナント様の個別ニーズにも後から対応できる高い柔軟性です。
梅田様:物流施設は規模が大きく、特にマルチテナント型は専有部と共用部があるので、どちらでも利用しやすいことが設備選定のポイントです。IXシリーズは接続距離に制限がなく、端末の追加も容易です。また、専有部、共用部のどちらでも利用しやすい端末があり、IXシリーズがDPLの設備として最適でした。
金子様:IPネットワークに対応したIXシリーズは配線系統の制約を受けず、呼び出し先設定を柔軟に変更できます。そのため、テナント様によって異なる事務所のレイアウトや運用への対応が必要なマルチテナント型の設備に適しています。デザイン性もDPLのハイグレード感に合っていますね。
手塚様:物流施設特有の問題として、人材の入れ替わりが多いことから、入退室管理で使用するICカードなどのセキュリティシステムが導入しづらいケースがあります。今後は顔認証システムとの連携など、IXシリーズを土台に安心、安全を高め、円滑にコミュニケーションが取れる環境も計画できればと思います。
Q:IXシリーズを実際に使用して良かったことは?
A:大きな映像表示で、遠隔でも来訪者の確認と電気錠解錠などの対応がスムーズにできます。
伊藤様:管理業務では、テナント様の面接希望者が共用エントランスに来たときの部屋番号案内や、オートドアが自動施錠される夜間帯に外出先から戻った従業員さんの入館対応などを、遠隔で行うために使用しています。テナント様と防災センターとの双方向の連絡手段としても使用しており、大きな画面で表示がとても見やすく、使いやすいです。
溝口様:保育所にはお子様の安全確保のため、常時施錠のオートドアを専有部出入口と専有部内に2段階で設けています。大きな映像表示のインターホンなら非対面でも保護者の顔を確認しやすく、保育士さんは安全に電気錠を解錠できます。
DPL流山Ⅳは保育所の設置やアクセスの良さなど人材を集めやすい環境が整い、テナント様の満足度が高い施設です。デザイン性が高く、かつ表示が見やすくて使いやすいIXG
システムは、幅広い年齢層の方が従事するマルチテナント型物流施設の設備に最適です。
A:フロア間の移動に時間がかかる大規模物流施設での業務に、スムーズな遠隔コミュニケーションを実現する設備は大きな魅力。
小山様:マルチテナント型物流施設はエントランスとフロアとの距離が離れているケースが多く、遠隔でも対面のような人物確認、通話ができるIX システムの導入は、テナント様にとって施設の魅力の一つになります。
三岡様:大規模施設の管理はとにかく長い距離を歩く必要があります。なので、テナント様との連絡を迅速かつ確実に行うなど、業務の効率化が重要です。IXシステムの映像付き通話は音声通話やメール連絡よりもテナント様の反応が早く、訪問のアポイントを求めたり、管理側から一歩踏み込んだお願いをするときにも適しています。
小山様:マルチテナント型なので今後様々な用途でのご利用が想定されます。IXシステム同様、今後も物流施設のニーズに柔軟に対応できるシステムの開発を期待しています。
全国に展開する総合デベロッパー。中でも「Dプロジェクト」は物流施設開発のトップランナーとして、近年ではマルチテナント型物流施設の開発を強化。DPLブランドで多くの先駆的な高機能物流施設を手掛け、顧客の課題解決に挑戦している。
IXシステム
IXGシステム
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