中部国際空港 様

来訪者・トイレ緊急呼出システム

呼び出しシステムのネットワーク統合で、運用の効率化と拡張性を両立

来訪者・トイレ緊急呼出システム

中部国際空港の第1ターミナルビルのトイレ呼出システムの保守終了に伴い、空港内の来訪者対応を『IXシステム』へ、トイレ呼出システムを『NLXシステム』へ更新いただきました。今回は中部国際空港テクニカルコネクト様と全日警様に、本システムを選ばれた理由と導入効果についてお伺いしました。

空港設備の保全・修繕・更新
近藤 裕二 様

中部国際空港
テクニカルコネクト㈱
設備計画部
ターミナル保全2グループ
グループマネージャー
近藤 裕二 様

橋本 和也 様

中部国際空港
テクニカルコネクト㈱
設備計画部
ターミナル保全2グループ
チームリーダー
橋本 和也 様

中部国際空港内の警備
山内 和寛 様

㈱全日警
中部空港支社
中部国際空港警備隊
統括責任者
山内 和寛 様

柴垣 翔 様

㈱全日警
中部空港支社
中部国際空港 第1警備所
第1ターミナルビル警備隊
所長
柴垣 翔 様

田中 光 様

㈱全日警
中部空港支社
中部国際空港 第1警備所
第1ターミナルビル警備隊
副隊長
田中 光 様

導入効果

課題

  • 空港内には過去数回にわたる増築で異なる呼び出しシステムが混在しており、管理が煩雑化。運用にも手間が掛かっていた。
  • 将来の空港利用者の増加を見据え、老朽化した設備のリニューアルや大規模改修などにも柔軟に対応できるよう整備する必要があった。

解決

  • 既設機器を活用した設備の更新、集約ができ、省配線、省スペース化に成功。端末を集約できたことで使いやすくなった。
  • ネットワーク統合により、メンテナンス性や運用性が向上し、将来の規模拡張の基盤となるインフラを構築できた。

Q:大規模空港に求められる特徴とは?

A:お客様への正確な情報伝達のため、接続が途切れない安定性と万が一のダウンタイムを最小限に抑える仕組みが求められます。

橋本様:私たちターミナル保全2グループは主に設備の保全や修繕、更新を担っています。

山内様:全日警は開港前から一貫して警備を担当しています。多くのご利用者様で溢れた開港当初の警備は、試行錯誤の連続でした。

近藤様:空港設備はご利用者様の増加にも柔軟に対応できる能力が求められます。また、空港では様々な職種のスタッフが働いており、設備を活用されています。そうしたスタッフの声に丁寧に耳を傾け、設備の選定に反映するよう努めています。

橋本様:空港では24時間365日、お客様に正確な情報伝達が求められます。重要設備であるほど、接続が途切れない安定性と、万が一のダウンタイムを最小限にする仕組みが不可欠です。もちろん、メンテナンス性や保守、緊急時の連絡体制があることも重要な要素です。

近藤様:トラブルに対応するスタッフへの教育も重視します。設備管理と修繕はスタッフが異なるため、対応に必要な作業内容がシンプルかつ、修繕スタッフに伝えやすいことも、重要な要素の一つです。

Q:導入を検討された背景と課題を教えてください。

A:トイレ呼び出しシステムの保守終了がきっかけでした。既存設備を統合し、親機を集約したいと考えていました。

橋本様:開港当初から導入していた第1ターミナルビルのアイホンのアナログトイレ呼び出しシステム自体が、修理終息し部品も供給できなくなるというお知らせを協力業者様を通じていただいたのがきっかけですね。それを受け、そろそろ更新を本格的に考える必要があるとなったのが始まりです。
過去にフライトオブドリームズや第2ターミナルビルを開設した際に、そのタイミングに合わせてトイレの緊急呼び出しに「NLXシステム」、来訪者応対に「IXシステム」を納入していました。

近藤様:更新にあたり、第1ターミナルビルだけを他社システムにする話もなかったわけではありません。その中で、既存の設備と統合したい、呼出を集約している防災センターに親機端末が何台も並んでいたので極力集約したいと考えていました。

Q: IPネットワーク対応インターホンに更新するメリットは?

A:高い拡張性により、機器の増減にも柔軟に対応。断線等の常時監視でシステムの信頼性も確保できる点です。

橋本様:アイホンのIPネットワーク対応インターホンは、当初新設エリアのバリアフリートイレと出入口の呼び出し対応に導入しました。その実績から、今回更新時期を迎えた第1ターミナル、第1セントレアビル等への新しいインターホンとして採用し、システムを統合しました。

近藤様:今回の更新でシステムの混在を解消し、主要エリアのインターホン幹線をすべてIPネットワークに移行しました。このシステムは改修などで機器の増減が発生したときにも柔軟性がある点を踏まえ選定しました。システムの高い拡張性により、今後も柔軟な設備リニューアルが可能になります。将来を見据えたインフラを構築できたことが、最大の成果であると考えています。

橋本様:空港には多数のバリアフリートイレがあり、以前は呼び出しを受ける防災センターの裏手に大量のメタルケーブルを引き込んでいました。IPネットワーク対応システムになって配線がシンプルになり、補修等の取り扱いも容易になりました。加えて、防災センターの親機で断線などのトラブルを常時監視できるようになったのも、大きなメリットに感じています。
 また、以前はシステムごとに親機を設置していたので、増えすぎた親機の台数を集約したいと考えていました。現行機種に構成を統一し削減を実現できたことで、費用面はもちろん運用面でも満足しています。

各端末の配線

大量のメタル配線が出ていたが、IXシステム・NLXシステムになったことで、各端末からはLANケーブル1本となり収まりが良くなった

親機を集約し省スペース化

100局の巨大な親機があったが、システム改修後は親機を集約し省スペース化に成功

Q: IPネットワーク対応インターホンを使用して良かったところは?

A:大きな情報表示で誤認などの人的ミスを防止でき、来訪者の顔の映像で人物をより明確に確認できるところです。

田中様:以前のトイレ呼出親機は、呼び出しを知らせる小さな通話ボタンがバリアフリートイレの数だけ並んでおり、スタッフが作成した早見表の情報と照らし合わせながら、巡回スタッフに駆け付け指示を出していました。

山内様:通話ボタンがたくさん並んでいるので、押し間違えることが度々ありました。

柴垣様:新しい親機は、呼出元の名称が画面に大きく表示されるため、早見表を見る必要が無くなりました。細かなボタン操作も不要になるなど、人的ミスを防いで安心です。高齢スタッフにも扱いやすくなりました。

トイレ呼出

バリアフリートイレ内には2種類の呼出ボタンを設置。

画面表示

トイレの呼出元の名称が画面に大きく表示され、一目で把握できる。月に約70件ほどの呼出にも即座に対応。

田中様:セントレアビルの通用口に設置されているインターホンは、主に社員証を持たない外部スタッフからの入館の受付に使用しています。以前は防犯カメラの映像に切り替えて人物確認を行っていましたが、新しいインターホンはカメラ付きなので、一つの端末で完結でき、業務が楽になりました。

柴垣様:カメラ映像は顔の正面を捉えるので、人物をより明確に確認可能になりました。

来訪者呼び出し

呼出ボタンを押すと、別棟の防災センターを呼び出し。防災センターのスタッフは入居企業に人物の照会を行い、照会後、遠隔でオートドアを解錠する。

画面表示

以前は玄関子機にカメラがなかったため、防犯カメラのみで来訪者の様子を確認。更新後はカメラ付きとなりインターホンモニターだけで対応が完結でき、業務効率が向上。

Q:今後の展望とインターホンシステムにこれから期待することは?

A:「誰もが安全に使えること」を前提に、自動化・省人化を進めていきたいです。外国人来訪者も多いため、自動翻訳機能や文字起こし機能がIXシステムで対応できることを期待しています。

近藤様:設備更新を進めるうえで最も重視しているのは「誰もが安全に使えること」です。高機能化は重要ですが、過度に複雑になると運用現場で使いこなせなくなってしまいます。今後は、操作性を損なわない範囲で自動化・省力化を進め、人員減少を見据えた運用負荷の軽減に注力していきます。

山内様:トイレ呼び出しを含むシステム更新を機に、警備・監視全体の高度化を図っていきたいと思っています。AI解析やロボットの活用により、運用の効率化・省力化を進め、将来的な人員構成の変化にも対応していきます。
外国人来訪者への対応負荷を軽減するため、自動翻訳や文字起こしといった機能がIXシステムで対応できることを期待しています。

中部国際空港

中部国際空港のような大規模施設に最適な本システムは、ネットワークを集約することで管理・運用の効率化や省施工化、コスト削減を実現し、システム同士の連携やセキュリティ面も安心です。今後の拡張にも柔軟に対応できるため、同じような大規模施設の参考にしていただきたいソリューションです。

お客様プロフィール

中部国際空港様

2005年2 月開港の国際拠点空港。中部エリアの空の玄関口として2030年には空港旅客数2,000 万人級を達成 することを目標に、「空を起点とした街づくり」で地域の発展に貢献する、魅力的な空港づくりに取り組まれている。

納入概要

納入システム

IXシステム、NLXシステム

納入時期

2025年 2月

構成図
システム構成図

※2025年 6月 取材

※本ページに記載の情報は取材時点の情報であり、変更されている可能性があることをご了承ください。