株式会社ジェイアール西日本デイリーサービスネット 様

トイレ非常通報・滞留検知システム

トイレ緊急呼び出しの遠隔対応を実現でき、駆けつけ等の業務負担を軽減

トイレ非常通報・滞留検知システム

2025年2月、JR大阪駅西高架下に開業した商業施設「エキマルシェ大阪UMEST(ウメスト)」にトイレの非常通報システムを導入。東洋ライト工業製「トイレ滞留検知システム」との連携により一定時間の滞留を検知。企画に携わった柿本様に、システム選定の決め手や、導入後の具体的な効果をお伺いしました。

柿本 貴司 様

㈱ジェイアール西日本
デイリーサービスネット
カンパニーマーケティング
統括本部
カンパニーアセット
ソリューション室
柿本 貴司 様

導入効果

課題

  • 新設エリアへの警備員の常駐が難しく、トイレ呼び出しをエキマルシェ大阪の管理室で対応したいが、広い公道があり配線が困難。
  • トイレの遠隔管理を計画するにあたり、安全面への配慮から、トイレ内の体調不良者を早期発見し、迅速に対応できる設備が求められた。

解決

  • IPネットワークに対応したIXシステムの導入で、離れた施設間の端末を接続。2施設の警備体制を一元化でき、省力化を実現した。
  • トイレ満空情報システム連携により、扉・人感センサーで個室内の滞留を検知し、管理室へ通知。体調不良者の早期発見を可能にした。

Q:新規施設のウメストに必要とされたトイレ環境は?

A:運営体制上、警備員の常駐ができないことから、遠隔で利用者の体調不良を早期発見できる環境が必要でした。

柿本様:今回IXシステムを導入したエキマルシェ大阪UMEST(ウメスト)の四ツ橋筋沿いエリアは、「食とエンタメを通じて世代や国籍を超えたコミュニケーションが生まれるお店」をコンセプトとしてナイトタイムのニーズにもこたえる飲食店舖を集めています。
ウメスト設計時のトイレ計画においては、公道に面していることから、不審者の侵入というリスクがありました。加えて、運営体制上の都合により、トイレの管理は隣接するエキマルシェ大阪の管理室に常駐する警備員が担当する必要がありました。
しかし、東京メトロ八丁堀駅の多機能トイレで発生した死亡事故の教訓もあり、トイレ内の体調不良者に早急に対応できるようにしなければなりません。そのため、ウメスト内にトイレを設けず、エキマルシェ大阪のトイレをご利用いただく案も検討しましたが、エキマルシェ大阪へは6車線の公道を渡る必要があるほか、同施設はウメストより営業時間が短く、先に閉店してしまいます。
そこで、ウメストには出入口にテンキー式電気錠を設けたトイレを設置し、ウメストの利用者のみが使用できる計画としました。さらに、遠隔管理するトイレであっても、体調不良により呼出ボタンを押せない利用者を放置することの無いよう、人の目に頼らず早期発見が可能な、安全性に最大限の配慮したトイレ環境の実現を必須としました。

常時施錠

[トイレ出入口]公道に面していることから、不審者対策にテンキー式電気錠で常時施錠されている。

高級感のある内装

[廊下]内装は利用者に驚きと満足を提供するため、高級感を追求されている。

Q:トイレの設置にあたり、I Xシステムで実現したことは?

A:VPNの活用で広い公道を挟んでも端末間を接続でき、別施設の管理室でトイレの遠隔管理ができるようになりました。

柿本様:ウメストのトイレ計画を実現する上で最大の課題となったのが、広い公道の存在でした。トイレ内からの呼び出しをエキマルシェ大阪の管理室に確実に伝える必要がありますが、公道をまたいでケーブルを敷設することは現実的ではありません。接続に電波を使うシステムの導入も検討しましたが、通信が途切れるリスクが残ります。
運営体制の問題もあり、人ではない方法で、遠隔地のトイレからでも利用者の体調不良を知らせる、信頼性の高いシステムを探していたところ、見つけたのがIXシステムでした。IXシステムは通信インフラにVPNを活用できるため、公道上にケーブルを敷設する必要がなく、遠隔でも安定した通信環境を実現できます。
さらに、ウメストのトイレには体調不良の利用者の早期発見のため、呼出ボタンに加え、すべての個室に扉センサー、だれでもトイレには扉センサーと人感センサーを設置し(東洋ライト工業製)、個室内に一定時間滞留した利用者の存在を検知できるようにしました。
このように、ウメストならではの事情に適した、安心安全のトイレ環境をIXシステムを活用することで構築することができました。

トイレ内の機器
緊急呼出のフロー
高制御ユニット(トイレ満空情報システム)

[制御ユニット(トイレ満空情報システム)]個室に設置されている扉センサー、人感センサーでトイレの利用状況や環境データをリアルタイムに収集。トイレの長時間利用を検知し、インターホン端末を呼び出す。
※東洋ライト工業製

マイク・スピーカー(多目的アダプター端末)

[マイク・スピーカー(多目的アダプター端末)]呼び出し時のみ、管理室と通話可能。警備員は遠隔で利用者の状況確認ができるので、誤報時に駆けつけ対応をする必要が無く業務を効率化できる。

Q: IXシステムを業務で使用して、良かったところは?

A:通話機能を活用して呼び出しの一次対応ができるので、警備員の駆けつけ業務の負担が減り、業務が効率化しました。

柿本様:IX システムを業務で使用している警備員からは、インターホン端末の液晶画面に呼出元の名称が表示されるため、どの個室からの呼び出しか直感的に伝わりやすいと好評です。また、個室内の利用者から呼び出しがあった際に、利用者と通話できるのも大きなメリットです。呼出ボタンは、体調不良による通報よりも、洗浄ボタンと誤って押されるケースのほうが多く見られます。その際、管理室から通話による声かけで対応を完結できるため、警備員がトイレまで駆け付ける必要がありません。限られた人員で施設を管理する警備業務において、遠隔施設のトイレからの呼び出しをリモートで対応できることは、業務の効率化、ひいては省人化にも大きく貢献します。
さらに、IXシステムは拡張性に優れている点も特長の一つです。現在、ウメストに加え、エキマルシェ大阪のトイレ呼び出しや出入口のインターホンもIXシステムに統合することを検討中です。1台のインターホン端末で一元管理できれば、安全を維持しながら、更なる業務効率化を実現できると思います。
JR 西日本グループは、安全に対して非常に強い意識を持っています。商業施設の開発は今後も続きますが、IX システムのように安心、安全を確保しつつ省人化を実現する設備を積極的に取り入れていきたいと考えています。

お客様プロフィール

株式会社ジェイアール西日本デイリーサービスネット様

駅売店「Kiosk」とコンビニ「ハート・イン」を起源とし、2000年2月に発足。JR西日本近畿地区の駅構内における店舗の企画、開発、営業に加え、商業施設の開発を行い、駅や地域の利便性向上に日々挑戦されている。

納入概要

納入システム

IXシステム

トイレ満空情報システムAitoru(東洋ライト工業製)

納入時期

2025年2月

構成図
システム構成図

※本ページに記載の情報は取材時点の情報であり、変更されている可能性があることをご了承ください。