医療法人 錦秀会 阪和記念病院  様

スマホの患者情報表示を活用し看護業務を改善

課題

  • 旧病院ではPHSを使用していたので、患者さんから呼び出しを受けても誰からの呼び出しなのか具体的に分からず、患者情報もその場で確認できなかった。また人手の少ない夜間でも呼び出しに対して患者情報をステーションで確認しながら対応しなければならず非効率だった。
  • 患者さんのベッドのギャッチアップ時に呼出ボタンのコードが引っ張られてしまうなど不意の断線が起こっていた。

解決

情報連携と利便性に配慮した機能で業務効率向上

  • スマホと電子カルテ連携で呼び出しと同時に患者情報を確認。処置を想定して迅速に駆けつけでき、患者さんの安心と業務効率化を実現。
  • コードが引っ張られても無理なく伸びるスパイラル式延長コードなどの活用で、断線トラブルを未然に防ぎ、業務に安心感が増した。
外観
病院名 医療法人 錦秀会 阪和記念病院
所在地 大阪府大阪市住吉区南住吉3-5-8
ベッド数 481床
運用開始時期 2022年6月1日
納入システム Vi-nurse(ビーナース)

Q:病院概要と業務での心がけについてお教えください。

A:常に自分の感性を磨くことで、相手の気持ちを理解できるように心がけています。

古川様:阪和記念病院は急性期の2つの病院と慢性期の病院が1つになり、2022年6月に開院したケアミックス型病院です。上階には医療療養型病院の阪和病院があり、「2病院1病棟」という新しい形態の医療機関となっています。異なる2つの病院が一つの医療機関に集約されたことで、患者さんの転院や外来受診の移動負担を軽減できるようになりました。

平野様:管理者として病院のスタッフや学生インターンと関わる上でいつも大切にしていることは、「常に自分の感性を磨く」ということです。感性が豊かでないと相手の気持ちを理解できないためです。仕事の基本ではありますが、「約束を守る」ということも義務として自分自身に課しています。

不動寺様:患者さんと接する仕事ですので、まずは笑顔を絶やさないことを第一にしています。また、責任者である以上はスタッフに見せる自分の「後ろ姿」を常に意識しています。

寺下様:相手の立場に立って考えることを心がけています。私が責任者の回復期リハビリ病棟では、患者さんが希望される在宅復帰をかなえるために、他職種で話し合いを重ねながら業務のあり方について検討してきました。病棟では患者さんの回復の過程を目の当たりにでき、スタッフも生き生きと業務に当たっています。

古川様:長くこの住吉区でお世話になっている以上、地域の皆様に恩返しをしていきたいと思っています。コロナ禍で活発に活動できない状況が続きましたが、今後はボランティア団体や小学校など医療機関以外の団体とのコラボレーションも積極的に行っていきたいです。

Q:業務でのスマホの活用方法についてお教えください。

A:呼出元の近くにいるスタッフがすぐに駆けつけ。患者さんの安心と業務効率アップの両立が可能に。

古川様:スタッフが使う携帯端末にスマホを採用した理由の一つに、汎用性の高さがあります。

不動寺様:スマホはナースコールを経由して電子カルテと連動しているので、患者さんからの呼び出しと同時にスマホの大きな画面で患者情報を確認できます。手元で患者情報が分かるので、スタッフが患者さんへの処置を想定しながら駆けつけることができるので、迅速かつ効率的に対応できます。患者さんの安心につながるのはもちろん、特に人手の少ない夜間帯での勤務に役立っています。

寺下様:プライベートでもスマホを使用していますので、看護業務の中にもスムーズに取り入れて活用できたと思います。スマホなら写真や動画を簡単な操作ですぐ撮れるので、業務の様子を撮影して会議の資料として活用したり、会議室の手書きの板書を撮影してスタッフステーションに戻った後で書き写したりなど、積極的に活用しています。

不動寺様:改善活動のビフォーアフターの様子をテキストとともに写真で残して、改善のエビデンスとして活用するなど、スマホに標準搭載されているカメラ機能は会議資料づくりに役立っています。

寺下様:リハビリの先生は患者さんがリハビリをする様子を動画で撮影してご家族にご覧いただいていましたね。収録したデータは必ずその場限りの使用にするなどの配慮のもと活用していました。

Q:Vi-nurseの利便性についてお教えください。

A:親機等に患者情報が自動反映され手間がかからず、スパイラル式コードは不意の断線を防いで安心。

古川様:新病院の建設にあたり、これから長く歴史を積み重ねていく病院として、次世代につながる形の設備にしないといけない。その意味で、IPネットワークに対応して、電子カルテなど他の機器と連携が柔軟なアイホンのVi-nurseの存在は大きいと思います。

平野様:ナースコール親機の画面は情報が見やすいですし、電子カルテとつながっているから常に最新の患者情報が確認でき便利です。

古川様:ナースコール親機やスマホでは、出入口のカメラ付玄関子機で捉えた映像も表示され、安心して対応ができます。

寺下様:病室前の液晶表示灯にも患者情報が自動で反映されますね。開院時は液晶表示灯に部屋番号を常時表示していましたが、看護師から要望を出して患者名に変更しました。将来的に感染症の情報など、看護師が表示したい情報をいつでも選んで表示できると良いと思います。患者さんが使う呼出握りボタンには親指で押すボタンと握って押せるサイドボタンの2種類のボタンが付いています。オプション品のアタッチメントを付けて親指で押すボタンだけ使えるようにしたり、患者さんそれぞれの状態に合わせて工夫しています。細かい部分ですがアタッチメントをつけるとボタンの位置がよりはっきりと患者さんに伝わるのも良いです。頻繁にギャッチアップするベッドの呼出握りボタンにはスパイラル式延長コードを使用。ギャッチアップでコードが引っ張られても無理なくコードが伸びるので、不意の断線が発生することを防いでくれて安心です。

不動寺様:断線は以前使用していたナースコールよりもだいぶ減り助かっています。新しいナースコールのさまざまな機能を使いこなすことで、もっと私たちの看護業務が改善できるのかなと思いました。

古川様:ナースコールは患者さんの命に関わる大切な機器です。入院患者さんの安心、安全のために必要不可欠な存在ですので、病院としてもナースコールの整備に最善を尽くしたいと考えています。

平野様:アイホンには私たち看護師にナースコールの使い方をもっとレクチャーしていただいて、使いこなしていきたいですね。

阪和記念病院 の皆様

平野様 看護部長
平野様
不動寺様 看護副部長
不動寺様
寺下様 看護部課長
寺下様
古川様 阪和病院 事務長
古川様

※古川様には阪和記念病院様、阪和病院様の事務方を代表してコメントをいただきました。

皆様
患者さんへの対応はもちろん、スタッフさんに対しての気づかいも忘れない、優しいお人柄が印象的でした。

導入機器

卓上型PC親機
機器写真

親機は電子カルテの患者情報を自動反映。呼び出しは大きなポップアップ表示で遠くからでもよく見える。

スマートフォン
機器写真

スマホはナースコールとの連携で呼び出しと同時に患者情報を表示可能。呼び出し区分は色表示で直感的にすぐ伝わる。

※スマホの画面ははめ込み合成です

カメラ付玄関子機
機器写真

カメラ付玄関子機から呼び出しを受けると、親機だけでなくスマホからもその場で応対でき映像も確認可能。

病室前の液晶表示灯
機器写真

病室前の液晶表示灯にも患者情報を反映。イラストなど常時表示させる画面は病棟のニーズに合わせて選択可能。

呼出握りボタン
機器写真

ボタン部は優しく光る常夜灯付き。どなたにもボタンの位置が伝わりやすくて安心。

[患者さんの不安に寄り添う]呼出握りボタンアタッチメント
機器写真

サイドボタンを使用しない場合に取り付けます。不安感からボタンを握って過ごす患者さんのために取り付けたり、ボタンの配置を明確にお知らせするときにも役立ちます。

[断線発生のヒヤリを解消]スパイラル式延長コード
機器写真

コードの不意の引っ張りにも無理なく伸びます。

ミニプラグを採用

機器写真

接続部に差し込む際に向きを確認する手間がはぶけ、断線時の復旧も容易です。

システム概念図

システム構成図

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