2025年7月2日から4日にかけて東京ビッグサイトで開催された「第4回地域防災EXPO(自治体・公共Week内)」に出展し、当社はIPインターホンIXシリーズを活用した避難所運営支援ソリューションについて展示しました。本レポートでは、展示内容のポイントを中心にご紹介いたします。

  • 展示会の概要
  • 展示テーマ
  • 展示内容の紹介
  • 反響・来場者の声・交流の様子
  • 今後の展望

展示会の概要

展示会名 第4回地域防災EXPO(自治体・公共Week内)

日時   2025年7月2日~4日 10:00~17:00

場所   東京ビッグサイト

主催者  自治体・公共Week実行委員会

来場者層 自治体・公共機関の防災・危機管理担当者、関連企業など

展示テーマ

今回のテーマは「遠隔での避難所運営支援ソリューション」です。

地震や異常気象による洪水などの災害発生後、避難指示が必要となった場合に避難所を開設する必要がありますが、避難所開設時や運営中において下記のような悩みはありませんか?

  • 限られた人員で開設をしなければならず、避難所開設に時間がかかってしまう
  • 管理する避難所が多く、鍵の管理方法が大変
  • 避難所のトイレは不特定多数の人が使うため、万が一のトイレ内での事故を防ぎたい
  • 被災時に外国人観光客や障がい者などへの対応が難しい

これらの課題を、IPインターホン「IXシリーズ」で解決!

当日のブース展示はこちらです。

地域防災EXPOブース展示

出展内容の紹介

今回はIPインターホンIXシリーズを基盤に、避難所開設から運営に関わる課題を解決する画期的な3つのソリューションをご提案しました。

1.避難所開設を迅速化する鍵管理方法

避難所開設時の鍵管理に関する悩みとして、「誰が鍵を開けるのか」「大量の鍵の管理」などが来場されたお客様からも多く寄せられました。物理キーは紛失リスクがあり、暗証番号キーも漏洩の恐れがあります。また、人手不足で避難所開設を地域委託するケースが増え、鍵管理の重要性はさらに高まっています。

当社のIPインターホンは、インターホン端末が鍵の代わりとなり遠隔解錠が可能です。スマートフォンからの操作にも対応し、顔認証システムと連携すれば、自治体職員や町内会関係者を事前に登録することで、避難所入口を解錠できます。鍵管理の負担を減らし、迅速な避難所開設を支援します。

さらに、カメラ付ドアホンやネットワークカメラで現地状況をリアルタイム確認でき、複数避難所を開設する際の優先度判断も効率化されます。

平時は学校の連絡用インターホンとして使用し、非常時のみ転送をかけて役所の防災課で応対することができます。

避難所開設を迅速化する鍵管理方法

2.バリアフリートイレの滞留検知システム

避難所におけるトイレの確保・管理は非常に重要です。トイレ内で一定時間の滞留や異常を検知すると、役所のインターホン端末に通知が届きます。表示灯と連携することで光や音での把握も可能となり、万が一の事故を早期に察知できます。遠隔でトイレ内に呼びかけることができ、応答がない場合は駆けつけの必要性を判断して迅速に対応が可能です。これにより被災者の安全確保をサポートします。

バリアフリートイレの滞留検知システム

今回は避難所のバリアフリートイレを想定して展示しましたが、公共施設や商業施設、駅、空港など、さまざまな場所のバリアフリートイレへの導入が可能です。トイレ事故防止の第一歩として、ぜひご検討ください。

3.外国人向け自動翻訳・文字起こし機能

災害時に外国籍の住民や外国人観光客の支援体制は十分でしょうか?困って避難所や役所に来ても、相手の言語がわからなければ支援は難しいものです。

今回の展示では、外国語で発した言葉を自動翻訳して役所のタブレットに文字表示します。職員が発した言葉も受付のタブレットに自動翻訳されて表示されるため、外国語に不慣れな職員でもスムーズに応対できます。言語の壁を越えた確実なコミュニケーションが実現します。

さらに、インターホンモニターにはカメラが搭載されており、互いに顔を見ながら話せるため、安心感も高まります。展示会場では「自動翻訳」機能に関心を寄せ、多くの方が立ち寄ってくださいました。

外国人向け自動翻訳・文字起こし機能

紹介したこれら3つのソリューションは、すべて遠隔での通知・対応・操作を可能にし、IPインターホンを基軸に各種システムと連動することで実現します。当社のIPインターホンは距離制限がなく機器の拡張も容易なため、初期導入時の規模にかかわらず、必要に応じてシステムの拡大や設備の追加が可能です。そのため、施設や拠点が将来的に増加した場合でも、柔軟に対応できます。

反響・来場者の声・交流の様子

地域防災EXPOブース交流の様子

自治体関係者をはじめ、多くの来場者から「遠隔解錠による避難所開設の効率化」や「トイレの滞留検知による安全管理」についてご興味を持っていただきました。また、多様な利用者に配慮した自動翻訳機能にも注目が集まり、避難所運営のさまざまな課題解決に役立つ技術として関心をいただきました。

今後の展望

自然災害の多発化に伴い、より高度で多様な避難所運営のニーズが高まっています。当社はIPインターホンIXシリーズのさらなる機能強化とカスタマイズ提案を通じて、安全・安心な地域防災の実現を支えてまいります。導入に関するご相談も随時承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

ブースに足を運んでくださった皆さま、誠にありがとうございました。

地域防災EXPO展示会で配布した資料ダウンロード