
マンションでは居住者だけでなく、知人や宅配業者など日々たくさんの人が出入りしています。そのなかで不審者の侵入を防ぎ、安心で安全なマンションにするために、マンション全体のセキュリティを高めることは、とても重要なことです。今回はインターホンとエレベーターの連携でできるセキュリティを高める方法についてご紹介します。
2023/10/30お役立ち情報
- マンションのセキュリティを高めるには?
- インターホンとエレベーターでセキュリティ向上
- インターホンとエレベーターで暮らしが便利に
- Pabbit使用時も安心
- エレベーターコール機能で利便性向上
- エレベーター更新時がおすすめ!
マンションのセキュリティを高めるには?
お住まいのマンションのセキュリティについて考える方は多いと思いますが、マンションのセキュリティを強化するための方法にはどのようなものがあるでしょうか。まず思いつくのは、マンションの入口であるエントランスのセキュリティ強化として、「オートロック」ではないでしょうか。4階建以上のマンションでは窃盗犯の侵入経路の50%以上が、「表出入口」という調査結果があるほど、不特定多数の人が出入りするエントランスは侵入経路として利用されやすいのです。そのため、オートロックがないマンションであれば、まずはオートロック設備を導入することでセキュリティ強化がはかれます。
他にも専有部のセキュリティを強化するには、各住戸の窓や玄関付近に防犯センサーを取り付けたり、玄関前のインターホンをカメラ付きにしたりする方法もあります。
引用元:警視庁ホームページ「住まいる防犯110番」
インターホンはこれらのセキュリティ強化の方法のなかで、オートロックと連動して来訪者をマンション内へ入れるかどうか判断でき、住戸前にカメラ付き玄関子機を設置すれば、玄関前の様子をお部屋のインターホンで確認できたり、録画機能をつかって不審者の姿を証拠として残すことができたり、インターホンの非常ボタンを押せば住戸前の不審者を威嚇できたりと、防犯対策に有効な設備です。今回は、そんなインターホンがマンションのエレベーターと連動することでできるセキュリティ強化の方法についてご紹介したいと思います。
インターホンとエレベーターでセキュリティ向上
インターホンとエレベーターの連動について意外と知らない方は多いのではないでしょうか。エレベーターとインターホンが連動することで、マンションのセキュリティをさらに強化することができます。
停止する階を制限する
エレベーターには停止階を制限する機能をもったものがあります。これはエレベーターがどの階でも自由に停止できないように制限する機能です。この機能はインターホン制御装置とエレベーター制御装置、さらに非接触キーシステム※を連動させることで、よりセキュリティを高めることができます。
※ID登録可能な非接触キーシステムが必要です。
居住者の場合
非接触キーでオートロックを解錠した信号でエレベーターの停止階制限が解除され、自分の階にのみ行けるようになります。さらにエレベーターホールにも非接触キーシステムを設置すれば、エントランスだけではなく、エレベーターに乗る直前まで制限をかけることができるため、より防犯性を高めることができます。
来訪者の場合
エントランスインターホンで訪問先の部屋番号を呼び出します。訪問先のお部屋のインターホンで解錠ボタンが押されると停止階制限が解除されます。これにより、来訪者はエレベーターで訪問先の階にのみ行くことができるようになります。また、非接触キーシステムを導入しなくても、同じようにインターホンとエレベーターの連動のみで来訪者に対して停止階制限をかけることもできます。
Pabbit使用時も安心
配送中の荷物の伝票番号を認証キーとしてオートロックを解錠するPabbitですが、Pabbitはエレベーター停止階制限にも対応しています。(※)配送中の荷物を持った宅配業者は、インターホンで配送先の部屋番号を呼び出します。この際に、インターホンから呼び出した部屋番号のデータがエレベーター制御装置に送られます。その後、住民が不在であれば配送中の伝票番号をクラウド上で認証しオートロックを解錠することで停止階制限が解除されます。
近年では宅配業者を装った人物がマンション内に出入りしたりするといったニュースも増えていますが、Pabbitなら配送中の荷物の伝票番号で認証し、さらにエレベーターの停止階制限にも対応しているため、居住者は安心して置き配を利用できます。
※PabbitLiteはエレベーター停止階制限には対応していません。
エレベーターコール機能で利便性向上
インターホンとエレベーターの連動においては、セキュリティを高めるだけでなく、利便性がアップする機能もついています。それがエレベーターコールです。エレベーターコール機能を使えばエレベーターホールまで行って呼び出しボタンを押さなくても、自身の階へエレベーターを呼ぶことができます。この機能はお部屋のインターホンのエレベーターコールボタンを押して呼ぶ方法以外に、アレクサとインターホンを連携(※)させて音声入力で呼ぶ方法や、外出防犯をセットすることでエレベーターを呼ぶ方法などがあります。マンションの上階でエレベーターを待つストレスが解消されたり、朝の忙しい時間帯に事前にエレベーターを呼べるのはとても便利ですよね。
※dearis無線LAN対応モデルに限ります。
エレベーター更新時がおすすめ!
いかがでしたでしょうか?インターホンとエレベーターの連動という意外なところでマンションのセキュリティを強化できるのです。このように、マンションにあって当たり前の設備がいろんなかたちで連動することで、より快適でセキュリティ性の高いマンションにすることができます。
今回ご紹介したインターホンとエレベーターを連動させるには、それぞれのデータを通信するための配線や設定などが必要になります。エレベーターの更新目安はおおよそ25~30年、インターホンの更新目安は15年です。エレベーターの更新を控えているマンションがあれば、ぜひインターホンの更新も兼ねて連動することを検討してみてはいかがでしょうか。