セキュリティ強化を目的に多くのマンション・アパートで導入されているオートロック。オートロックがない物件では、オートロック化することで空室率をおさえることができるかもしれません。今回はオートロック化についてご紹介します。

マンション・アパートのオートロックとは

オートロックとは、ドアが閉まると自動で施錠されるシステムのことで、セキュリティ強化を目的に多くのマンション・アパートで導入されています。エントランス(共用玄関)にオートロックがあると来訪者は居住者などにお部屋から解錠してもらう必要があるので、不審者や部外者は自由に建物内に入ることはできません。多くの人が出入りするマンションやアパートで入居者に人気の設備です。

オートロック付き物件のメリット(オーナー様・管理会社様向け)

①周辺相場よりも家賃を高めに設定できる傾向に!

2023年全国賃貸住宅新聞社が実施した「周辺相場よりも家賃が高くても入居が決まるランキング」でオートロックは第2位でした。今は「あったらいいな」ですが近い将来「あって当然」の必須設備になるかもしれません。今からオートロック付き物件にリニューアルすることで築年数が経っても満室経営を期待できます。

② 物件情報サイトでの検索にヒットしやすくなる!

最近では多くの人が物件情報サイトを使って立地や希望の条件を絞ってお部屋を探します。大半の物件情報サイトに「オートロック」という条件項目があるので、お部屋探しで重要視されることの多いオートロックが備わっていないと、どれだけいい立地、間取り、家賃の物件であってもお部屋探しをする人の目に触れる機会が減ってしまいます。オートロックを導入して多くの人にお部屋を知ってもらうことで、早期に次の入居者が決まる可能性が高まります。

オートロックを後付けするには

オートロックを後付けするにはインターホンと連動させる必要があり、エントランス(共用玄関)と各お部屋の工事が必要になります。エントランス(共用玄関)で確認すべきポイントをまとめました。

① 集合玄関機と制御装置を取り付けできるか

解錠したり来訪者がお部屋を呼び出したりするための集合玄関機を設置するスペースがあるか確認しましょう。集合玄関機は壁や自立台に取り付けることができ、屋外にも設置できるよう設計されています。インターホンのシステム全体を制御する制御装置は露出ボックスを使って壁に大きな穴を開けず集合玄関機の裏に取り付けることもできます。

② オートロックを取り付けできるか

今エントランス(共用玄関)に扉がある場合はオートロックへの取り替え、

扉がない場合は新設するスペースがあるか確認しましょう。

エントランス(共用玄関)に扉があります

その際、集合ポストの位置も確認しておきましょう。集合ポストの投函口がオートロックの内側に位置する場合は、新聞や郵便物が届けけられなくなってしまうので、オートロックの外へ集合ポストを移動させるか集合ポストよりも内側にオートロックをつけなければなりません。

集合ポスト

③ エトランス(共用玄関)以外に侵入できる経路がないか

エントランス(共用玄関)からの侵入を防いでも、かんたんに侵入できる経路がほかにあっては意味がありません。低層階の外廊下に柵をつけたり、建物を囲うように塀を設置したりして不審者の侵入を防ぎましょう。防犯意識の高い人はお部屋の内見時にどんな防犯対策が施されているのかチェックしています。

低層階の外廊下に柵があります

インターホンリニューアル例をご紹介

予算や物件の環境に応じてカメラあり・なしの①~③の組み合わせから選べます。①はエントランスだけではなく住戸前でも来訪者をモニターで確認できるので、セキュリティ性が高く最も入居者に好まれます。

① エントランスカメラあり・住戸前カメラあり・室内モニターあり

エントランスと住戸前にカメラがあり、お部屋の中にモニターがあります

② エントランスカメラあり・住戸前カメラなし・室内モニターあり

エントランスにカメラがあり、住戸前にカメラがなく、お部屋の中にモニターがあります

③ エントランスカメラなし・住戸前カメラなし・室内モニターなし

エントランスと住戸前にカメラがなく、お部屋の中のモニターがありません

まとめ

マンション・アパートの管理・運営にかかる経費は少しでも抑えたいもの。オートロックの導入は気軽にできるとは言えませんが、空室率をおさえ、長期的な満室経営を期待できます。オートロック化でのセキュリティ強化を一度ご検討されてみてはいかがでしょうか。

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