少子高齢化が進むいま、マンションの入居者も高齢者が中心となり、これまで「安全」と思われてきた住まいにも新たな不安が生まれています。体力や判断力が落ちてくる年代は狙われやすく、実際に高齢者を標的にした侵入トラブルは各地で報告されています。とくに最近は、宅配業者や作業員を装って近づく手口が増えており、オートロックがあっても油断はできません。今回の「暮らしにピンポン」では、最新のインターホンと連動し、侵入リスクを大きく減らす新しい仕組みをご紹介します。

オートロックでも防げない...高齢者が直面する新たな侵入リスク

日本では、いまも毎年数万件規模の侵入窃盗が発生しています。最新の犯罪情勢速報によると、令和7年の侵入窃盗の認知件数は4万7233件で、前年より9.8%増加しています。そのうちの4~5割が住宅を対象とした侵入窃盗であり、侵入方法は空き巣だけでなく、住人が在宅中に忍び込む「居空き」や、深夜に寝静まった家へ侵入する「忍込み」など、年々巧妙化しています。鍵の閉め忘れや無施錠の窓からの侵入に加え、最近では訪問者を装ってドアを開けさせる手口も目立つようになってきました。

こうした侵入手口が増える中、特に注意が必要なのがオートロックマンションに住む高齢者です。高齢者は判断力や警戒心が弱まりやすく、相手を疑わずに応対してしまう傾向があるため、犯罪者から"入りやすい相手"と見なされやすいといわれています。また、身体能力の低下により抵抗しづらいことや、単身で暮らす人が多いことも狙われやすさにつながっています。

オートロックがあることで「外からは入れない」と思い込みがちですが、不正な侵入を試みる者はさまざまな形で接触してくるため、応対の際には慎重さが求められる場面もあります。

特に近年はSNSで募集される「闇バイト」による犯罪が横行しており、宅配業者や作業員を装って玄関を開けさせる事例が報告されています。

闇バイトと関連する強盗事件の認知件数の棒グラフ

インターホン越しに「配達です」「荷物をお持ちしました」と名乗られると、つい応対してしまう人は少なくありません。しかし、わずかな判断の違いが思いがけない状況を生むこともあります。オートロックという安心感の裏側には、"訪問者を信じてしまう"という盲点が潜んでいます。この盲点に気づくことが、被害を防ぐための第一歩となります。

宅配トラブルを「非対面受取」で回避―2つの選択肢とその特徴

宅配ボックスと玄関前置き配のイメージ画像

こうしたリスクを避けるために最も効果的なのが、「非対面」で荷物を受け取ることです。対面で応対する必要がなければ、宅配員を装った不審者にドアを開ける場面そのものがなくなり、侵入のきっかけを根本から断つことができます。特に高齢者にとっては、「ドアを開けるかどうか迷う」という心理的負担が軽くなり、防犯面でも日常の安心感でも大きなメリットがあります。

オートロックマンションで非対面受取を実現する方法は、大きく2つに分かれます。ひとつは「共用宅配ボックス」の利用です。宅配ボックスに空きがあればいつでも利用でき、高価な荷物や大きな荷物でも安全に受け取れるうえ、外出中でも受け取れるため利便性が高く、再配達の依頼も不要です。いまでは多くのマンションで標準的な設備として定着しています。

もうひとつは「玄関前置き配」です。置き配はコロナ禍をきっかけに注目され、配達員と接触せずに受け取れる安心感から利用者が急増しました。現在では多くの宅配会社が標準サービスとして導入しており、マンションでも一般的な受取方法のひとつになりつつあります。

宅配ボックスと違い、荷物を玄関前まで届けてもらえるため、水やお米など重たい荷物を自室まで運ぶ必要がなく、身体への負担が少ない点は高齢者にとって大きなメリットです。また、在宅していればすぐに荷物を回収できるため、盗難リスクも低く抑えられます。

ただし玄関前置き配の場合は、オートロックを解除して宅配員を入館させる必要があります。非対面で受け取れる一方で、意図せず不審な人物を通してしまう可能性が残る点が注意すべきポイントです。

荷物がカギに?最新インターホンが実現する安全な置き配とは

配達中の荷物のみ解錠できるPabbitシステムのイメージ画像

玄関前置き配は、マンションに暮らす高齢者の心身の負担を軽減してくれる便利なサービスである一方、宅配業者を装った不審者を入館させてしまう可能性がある点が課題です。こうした不安を解消する仕組みとして注目されているのが、アイホンの最新インターホンに搭載された次世代型宅配システム「Pabbit(パビット)」です。

Pabbitは、配送中の荷物情報をエントランスで認証し、その情報を"カギ"としてオートロックを解錠するシステムです。宅配員はエントランスで荷物の伝票番号と「配送ステータス」を認証する必要があります。荷物の配送開始前や配送完了後はステータスが「配達中以外」となるため、配達中の荷物を実際に持っている宅配員しか入館できません。つまり、荷物そのものがオートロックのカギとなる仕組みです。

このシステムを利用すれば、宅配業者を装った不審者は入館できず、なりすましを強力に抑止しながら玄関前置き配を安心して利用できます。また、不在時でも荷物の伝票番号を使ってエントランスを通過し、玄関前に置き配してもらうことも可能です。

Pabbitはアイホンの最新インターホン「dearisシリーズ」や「PATMOα」に搭載されたサービスです。「dearisシリーズ」の場合、導入に必要なのはインターホンのリニューアル費用と共用部のネット回線費のみで、Pabbitそのものに利用料はかかりません。「PATMOα」にいたってはネット回線費も不要です。物価高騰により修繕費や管理費の値上げが続く中でも、マンションの共用費を抑えつつ"安心"と"便利"を同時にプラスできる設備といえます。

以上、今回の「暮らしにピンポン」では、マンションの新たな侵入リスクと、それを軽減する最新インターホン連動型の非対面受取システムについてご紹介しました。Pabbitは新しい荷物受け取りの選択肢となり、住まいの価値向上にも寄与する設備です。Pabbitについてさらに詳しく知りたい方は、以下のサービス紹介動画をご覧ください。

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