マンションのセキュリティ設備として広く普及した「オートロック」。しかし入居者様や物件検討者様から「オートロックには意味がないのでは?」という声を耳にすることも少なくありません。その理由の多くは、オートロックの隙をついて侵入する「共連れ」です。今回の暮らしにピンポンでは、共連れのリスクと、それを防ぐ最新インターホンの機能、さらにはオートロックマンションの課題であった置き配問題の解決策までを解説します。

マンションライフの落とし穴?共連れという大きなリスク

マンションのオートロックは、鍵を持つ入居者様だけがエントランスを通過できる仕組みであり、防犯性の高い設備として賃貸市場でも根強い人気を誇ります。しかし、その効果を過信することはできません。令和7年の警視庁の調査によると、4階建以上の共同住宅において窃盗犯の侵入経路の65%以上が「表出入口」であるというデータが示されています。

■侵入窃盗の侵入口

令和7年共同住宅(4階建以上)窃盗犯の侵入経路の円グラフ

https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/theme_a/a_d_1.html

マンションのオートロック普及率は、総務省の調査によると令和5年の時点で共同住宅全体の44.2%に達しており、新築物件に限れば7割を超える水準まで伸びています。にもかかわらず戸別玄関などの「表出入口」が侵入経路にされているということは、窃盗犯が何らかの方法でオートロック付きのエントランスを潜り抜け、マンション内に侵入しているということになります。

その代表的な手口として第一に考えられるのが「共連れ」です。共連れとは、入居者様や来訪者がオートロックを解錠した瞬間に、後ろに続いて無関係の第三者が一緒に入館してしまう行為を指します。宅配業者や点検業者を装って入居者様の善意につけ込むケースや、鍵を取り出す入居者様の背後に無言でついてくるケースなど、その手口は多岐にわたります。エントランスさえ突破されれば、あとは共用廊下や住戸前まで自由に近づけてしまうため、「オートロックがあるのに機能していない」状態が生まれてしまいます。こうした実態が積み重なり、「オートロックには意味がない」という声につながっていると考えられます。

では、共連れというオートロックの抜け穴をいかに塞ぐか。ここで重要な役割を担うのが、エントランスに設置されているインターホン設備です。

最新インターホンが実現!共連れリスクを低減する多様な防犯機能

ダブルオートロック・フレームチェック画面・エレベーター停止階制限・ダブルカメラを備えたインターホン

近年のインターホンは、単に来訪者を呼び出すだけの機器ではなく、共連れやなりすまし入館のリスクを低減するための機能を数多く備えるようになっています。管理会社様や設備導入を検討されているオーナー様にとって、これらの機能を正しく理解しておくことは、入居者様への訴求力を高める上でも重要です。それでは、アイホンの最新インターホンに導入されている、共連れ抑止につながる機能をいくつかご紹介します。

①「フレームチェック画面」で背後を確認

「フレームチェック画面」は、集合玄関機の画面に来訪者自身の映像をそのまま表示する機能です。来訪者は部屋番号を入力する際に、自分の後ろに不審な人物がいないかをその場で確認することができます。なりすまし入館者には「自分が映されている」という意識を与えることができ、心理的な抑止力を生みます。不審者の入館防止に直結する機能として、現在では多くの集合住宅用インターホンに搭載されています。

②「ダブルオートロックシステム」で共連れを抑止

「ダブルオートロックシステム」は、各住戸の玄関にたどり着くまでに2つのオートロック設備を通過する防犯システムです。セキュリティ意識の高い高級マンションやタワーマンションなどで採用されることが多く、もし第1ゲートで共連れが発生したとしても、第2ゲートの突破は極めて困難になります。エントランスに多段階のセキュリティ機能を持たせることで、防犯性をさらに高める設計です。

では、入居者様側は各ゲートの解錠対応をいちいち行う必要があるのかというと、そうではありません。第1ゲートでの呼び出し・解錠が成立すると、続く第2ゲートを通過するためのワンタイムパスワードが自動発行される仕組みになっています。これにより、入居者様側でのゲート解除操作は1度で済みます。

③エレベーターと連動した「停止階制限」

インターホン制御装置とエレベーター制御装置、非接触キーシステムを連動させることで、エレベーターの停止階に制限をかける機能です。居住者様は非接触キーで解錠したご自身の階のみに、来訪者はインターホンで呼び出された訪問先の階のみに、それぞれ行き先が限定されます。仮にエントランスで共連れが発生しても、エレベーターに乗れなければ住戸階に降りられないため、不審者の行動範囲を大きく狭めることができます。

④住戸玄関前の「カメラ付玄関子機」で最終チェック

エントランスの集合玄関機だけでなく、各住戸の玄関前にもカメラ付玄関子機を設置することで、エントランス通過時の映像と、実際に住戸前に立った人物の映像の両方を入居者様がご確認いただけるようになります。仮にエントランスの防犯機能をすり抜けられてしまった場合でも、住戸前で改めて本人確認ができるため、いわば「最後の砦」として機能します。留守中の呼び出しも自動録画されるため、不審者の記録を証拠として残せる点も安心材料となります。

オートロックのデメリット「置き配ができない」は解決できる?

オートロックのあるマンションでも置き配の選択ができるPabbitの使い方

フレームチェック、ワンタイムパスワード、エレベーターセキュリティ、カメラ付玄関子機。こうした複数の機能を組み合わせることで、オートロックは「解錠すれば終わり」の一枚の壁ではなく、幾重にも防犯性を重ねた仕組みへと進化します。つまり「オートロックに意味がない」のではなく、これらの機能と組み合わせることでこそ、本来の防犯効果が発揮されるのです。

一方で、オートロックにはセキュリティ面とは別の課題も存在します。それが「置き配ができない」という利便性の問題です。オートロックマンションでは、宅配業者が住戸前まで荷物を届けるためにインターホンで居住者様を呼び出す必要があり、不在時には荷物を玄関前に置いて完了させる「置き配」を利用できないケースが多くあります。再配達の手間は入居者様にとってもストレスであり、近年高まる置き配ニーズに応えられないことは、物件としての魅力低下にもつながりかねません。

この課題を解決するのが、配送中の荷物に付与された伝票番号を認証キーとしてオートロックを解錠する「Pabbit」です。宅配業者はインターホンから配送先の部屋番号を呼び出し、居住者様が不在の場合は伝票番号を認証することでオートロックを解錠する仕組みのため、誰でも自由に出入りできてしまうわけではありません。さらにPabbitはエレベーターのセキュリティ機能である「停止階制限機能」にも対応しており、認証された配送員は制限された階へ進むことができます宅配業者を装って不正に入館する事案も報告されるなかで、Pabbitであれば伝票番号という固有の情報で入館者を管理しながら、置き配という利便性を安全に両立することができます。

こうした最新インターホンの機能を組み合わせることで、共連れの防止や防犯性の底上げに加えて、「置き配」という利便性も安全に両立することができます。最新インターホンへの更新は、物件の防犯性と入居者様の満足度の両方を高め、オートロックに「本当の意味」を持たせるための投資といえるでしょう。

以上、今回の暮らしにピンポンでは、共連れのリスクと、それを防ぐ最新インターホンの機能、そしてオートロックマンションの課題であった置き配問題の解決策を紹介しました。インターホンの更新目安は15年程度とされています。インターホンの更新をご検討される際は、お気軽にお問合せください。

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