今回の「暮らしにピンポン」のテーマは、マンション居住者の「高齢化」についてです。
令和5年の総務省の発表によると、65歳以上の高齢者は3623万人で、総人口の29.1%と過去最高に。そして80歳以上は1259万人となり、なんと「10人に1人が80歳以上」という状況だそうです。
社会全体が高齢化に向かう中、これからのマンションの在り方や課題についても考えていく必要があります。

  • 加速する高齢化。マンション世帯主の50%が「60歳代以上」!
  • 高齢者世帯が狙われているかも!?多発する「マンション侵入強盗」にご注意を
  • マンション防犯三種の神器は「オートロック」「宅配ボックス」そして......。
  • 最新インターホンdearisで「検知センサー」や「コールボタン」との連携も。

加速する高齢化。マンション世帯主の50%が「60歳代以上」!

【表1】マンション居住の状況・世帯主の年齢

平成30年に国土交通省が発表したマンション居住の状況・世帯主の年齢の棒グラフ

出典:国土交通省「平成30年度マンション総合調査結果」

まずは表1をご覧ください。

こちらは国土交通省が5年毎に調査・発表するマンションの世帯主の年齢分布図で、平成30年に発表されたものです。

60歳代以上の世帯主数にご注目ください。

平成11年度には25.7%だったのに対し、平成30年度には49.2%と大きく増加しており、居住者の高齢化の進展がうかがえます。

【表2】マンション居住の状況・世帯主の年齢(完成年次別・平成30年度)

平成30年時点のマンション完成年次別のマンション居住の状況・世帯主の年齢の棒グラフ

出典:国土交通省「平成30年度マンション総合調査結果」

続いて表2は、平成30年時点のマンション完成年時別の世帯主の内訳です。

これを見ると完成年時が古いマンションほど70歳代以上の割合が高くなっており、昭和54年以前のマンションだと47.2%以上が70歳代以上となっています。

老朽化の進んだマンションほど高齢者の割合が顕著に......。

人もマンションも共に年を重ねていくのですから、当然と言えば当然なのかもしれません。

問題は、マンション設備が古くなった状態で、高齢化の進んだ居住者が安全かつ快適な生活を維持できるかどうかです。

このような現実の中、マンションの改修・改善に実際は何が求められているのか、マンション管理者側は改めて考えてみる必要があります。

高齢者世帯が狙われているかも!? 多発する「マンション侵入強盗」にご注意を

【図1】侵入強盗の発生場所別認知件数(R4年調べ)

令和4年度に調べた侵入強盗の発生場所別認知件数の円グラフ

では、マンション居住者の高齢化によって、具体的にどんなことが懸念されるのでしょうか。

一般的にシニア世代に向けたマンション改修というと、バリアフリーや自立支援など様々なポイントがありますが、今回「暮らしにピンポン」が着目したのはマンションの「セキュリティ性」です。

図1をご覧ください。

こちらは警察庁が令和4年に調べた侵入強盗の発生場所別認知件数です。

この図を見ると、マンションなどの共同住宅の侵入強盗件数が、一戸建住宅よりも多いことがわかります。

そもそもマンションには、顔の知らない人がわりと自由に敷地内に出入りできるなど、一戸建てにはない防犯の盲点がありました。

新築のマンションではセキュリティの強化は今や必須項目ですが、古いマンションだと防犯対策が不十分なことが多く、犯罪者はこうした物件を狙ってきます。

特に高齢者だけの世帯は、犯人からすると追いかけられても逃げやすく、窃盗や侵入のターゲットにしやすいと考えられているようです。

第一に、入居者個人がなんらかの防犯対策をとることは非常に重要です。

しかし、マンションの共用部分にまつわる防犯設備は、個々人が勝手に手を加えることはできません。

マンション設備にまつわる防犯対策は、マンション管理者側から積極的に取り組んであげたほうが、入居者にとってやさしい管理と言えるでしょう。

マンション防犯三種の神器は「オートロック」「宅配ボックス」そして......。

以上のグラフやデータからも、マンション居住者の高齢化が進む今、マンションの防犯性を高めることが非常に重要であることがわかると思います。

マンション側の対策として大事なのは「他人を自由に招き入れない」「むやみに接触しない」状況を作ってあげること。

では、具体的にどのような対策があるのか見ていきましょう。

まずひとつ目は「オートロック」です。

オートロックとは言わずと知れた、ドアが閉まると自動的に施錠するシステムです。

エントランスにオートロックを設けることで、部外者が自由にマンション敷地内に入ることができなくなります。

オートロックについては「暮らしにピンポン」の以前の記事「オートロックの後付けでセキュリティアップ」でも紹介した通り、セキュリティ強化によって入居者が安心できるだけでなく、資産価値の向上にもつながります。

続いて2つ目は「宅配ボックス」です。

宅配業者を装って部屋に押し入り、女性や高齢者を襲う事件がこれまでにもありました。

宅配ボックスがあれば、他人との接触を極力少なくすることができます。

宅配ボックスは今やマンション設備としては常識ですが、新しい機能がどんどん付加されています。これも以前の記事「人気設備!宅配ボックスなら住戸前に「Pabbit Locker」がおすすめ!」にて紹介していますのでぜひご一読ください。

そして3つ目は「TVモニター付きインターホン」です。

宅配業者やガスの点検、清掃員や営業マンなど、たくさんの人がインターホンを鳴らします。

その時、TVモニターで顔を確認できれば、不用意な接触を避けることができます。

録画付きのインターホンであれば留守中の訪問者も確認でき、さらに防犯性を高められます。

インターホンも日々進化しているので、最新のものを今一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

オートロック・宅配ボックス・TVモニター付きインターホン

最新インターホンdearisで「検知センサー」や「コールボタン」との連携も。

最新インターホンdearisと検知センサー・コールボタンと連携

アイホンでは、防犯性に優れたTVモニター付きインターホンを各種取り揃えています。

今回はスマートフォンとの連動も可能な最新機種「dearisシリーズ」をご紹介します。

マンション用インターホンシステム「dearis」は、ご高齢の方はもちろん、小さなお子様やモニター付きインターホンを初めてご使用になる方にもおすすめの最新機種です。

防犯に役立つ「録画機能はもちろんのこと、業界最大タッチパネル式の「7型ワイド画面」、来訪者をしっかり映す「パノラマワイド映像」など、見やすさにもとことんこだわった機能を搭載しています。

また、宅配物の悩みを解決する「Pabbit」との連携で、オートロックマンションでも玄関前への置き配が可能となり、他人との接触を減らすことができます。

「モニター付きワイヤレス子機」はオプションで搭載でき、座りながら来訪者応対できるので、シニア世代の方に大変おすすめです。

ほかにも、遠隔からの見守りや安否確認が可能な「人体検知センサー」、玄関や窓に設置できる「防犯警報用センサー」、トイレやお風呂に設置して緊急時に家族に知らせる「コールボタン」などもオプションで連携できるようになっており、年々増加傾向のある独居老人の孤独死といった社会問題に配慮した機能を利用することもできます。

すべての世代の人たちに快適で安全な暮らしをお届けする最新のインターホン「dearisシリーズ」で、一歩先のマンションライフをご提案してみてはいかがでしょうか。

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